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幼なじみとの両片思い

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幼なじみとの両片思い

15 - 半同棲【2】

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2025年08月23日

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半同棲


夜9時。そらとの部屋に入った瞬間、まなみは大きく伸びをした。

「ふぁぁ~……おじゃましまーす」

「おじゃまって、お前もう何回目や」

「えへへ、でも一応言っとかんと」

「はいはい、勝手にくつろげ」

そらとはそう言いながらも、冷蔵庫から麦茶を取り出してまなみに渡す。

受け取って一口飲むと、まなみはにこっと笑った。

「ありがと、そらと優しいねぇ」

「お前にしか優しゅうせんっちゃ」

「……っ、なにそれ」

「なにって……そのまんまや」

唐突にそんなこと言うそらとに、まなみは耳まで熱くなった。

でもそらとはケロッとした顔でゲームの電源を入れている。

「なぁまなみ、今日学校で同棲疑惑出とったん覚えとるやろ」

「う、うん……めちゃ言われた」

「おれ、別に否定せんでええと思っとるけん」

「え……」

「だって、泊まりに来とるし、朝も一緒おるし、もう同棲みたいなもんやろ」

「そ、そんなん言わんでよ……」

まなみは膝を抱えてそらとを見上げる。

すると、そらとは手を止めて小さく笑った。

「……なんや、顔赤いぞ」

「そ、そらとの言い方が悪いんよ!」

「おれのせいか?」

「せいっ!」

まなみがふくれっ面になると、そらとは前のめりになって目線を合わせてきた。

低い声で、囁くように。

「……おれが旦那になるん、嫌なんか?」

「っ……きゅ、急になに言うん」

「答えんか」

「……いやじゃ、ない」

「ふーん……そっか」

そらとは満足そうに小さく笑って、

急にまなみの頭をぽんぽんと撫でた。

ゲームを一緒に始めたはずなのに、

まなみは全然集中できなかった。

そらとの距離が近すぎるし、膝と膝が触れるたびに心臓が跳ねる。

「おい、全然操作できとらんやん」

「だ、だってそらとが近いんやもん」

「おれが悪いんか」

「そらとが悪いっ」

そう言って拗ねた声を出すと、そらとはにやっと口元を上げた。

「……お前、ほんま可愛い」

「は、はぁ!?」

「さっきからおれの理性、ずっと試しよるんやない?」

「試してないっ!」

「無自覚が一番たち悪いっちゃ言うたやろ」

そらとはまなみの腰に手を回し、

軽く引き寄せて耳元で囁く。

「……今すぐ証明したろか」

「っ……そらと、待って……!」

「嫌なんか?」

「……嫌じゃ、ないけど」

「ならええやん」

頬が触れるほど近づいた距離で、

そらとの息がかかるたび、まなみは震えた。

そして、夜はふたりだけのものになった。


翌朝。

まなみはそらとのベッドで、シーツにくるまったまま目を覚ます。

まだ眠そうなそらとは、片腕でまなみを抱き寄せながら小さく呟いた。

「……おはよ、まなみ」

「おはよ……」

「今日、学校行きたくない」

「だめよ、単位落とすよ?」

「……落としてもいい」

「なんでぇ?」

「お前とこうしときたいけん」

顔を真っ赤にして返事ができないまなみに、

そらとは薄く笑いながら、額にキスを落とした。

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