テラーノベル
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side 大森
朝だった。
テレビもつけっぱなしで、
コーヒーもまだ口を付けてなくて。
スマホは相変わらず、通知ゼロ。
大)「遅いなぁ、滉斗、見てもくれてないじゃん」
まだ寝てるのかなぁ、そう言おうとした瞬間、
ニュースアナウンサーの声が耳に入った。
アナウンサー)「ーー昨夜、〇〇区で発生した交通事故で…」
映像が流れる。
ぼやけた現場。
見覚えのある道…
胸が嫌な音を立てる。
アナウンサー)「被害者は、 二十代男性でーー」
名前が出るまで、あと1秒だったと思う。
大)「…滉斗…?」
呼んだ声は、
部屋に落ちて、消えた。
次の瞬間、
世界の音が全て遠のいた。
テレビの文字が読めない。
息の仕方が分からない。
嘘だ、
昨日一緒に笑ってた、
ラーメン食べて、
寒いって言って、
手振ったもん、
「また明日」って、
スマホを掴んで、
何度も名前を打つ。
送信、
未読、
もう1回、
未読…
大)「…やだ…っ泣」
声が震えて、
腰から力が抜けた。
床に倒れて、
テレビの音が静かに流れる。
アナウンサー)「その後、死亡しました、詳しい情報は…」
やめてよ、
滉斗はそんな言葉じゃない、
名前があって、
声があって、
ねぎが嫌いで、
寒がりで、
昨日、僕を見て笑ったんだ。
テレビを消しても、何も変わらなかった。
部屋は静かで、滉斗だけがいない、
大)「…迎えに行けばよかった、泣」
そう言っても、返事は来ない。
昨日、呼び止めた声。
もっと振り返ってくれてたら、何か違ったのかな。
あぁ、嫌だよ、あなたのいない人生なんて、泣
あの時、気持ちを伝えてればよかった、泣
コメント
15件
うわぁぁぁぁ大森さぁぁぁん若井さぁぁぁん
若井さぁぁあん!!こんなふうにさよならなんてぇ〜〜、、😭💧
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ。゚(゚´Д`゚)゚。