『 阿部ちゃん 、 ちょっと 来れる ? 』
蓮から、そんなメッセージが来た。
「 なんか 話す こと ある の ?? 電話 じゃ だめ ? 」
『 会って 直接 話したい 。 』
この メッセージ が 来た 瞬間 、 自分 の 中 で 何か が 崩れた 気 が した 。
あぁ 、 もう 終わり なんだ 。
蓮 との 関係 は 終わり なんだ 。
「 分かった 、 どこ 行けば いい ? 」
『 11時 に 、 阿部ちゃん の 好きな 所 に いて 。 』
好きな ところ 、 ?
どういう 意味 か 分からない 。
「 どういうこと? 」
そうやって打とうとした。
でも、やめた 。
「 分かった 。 」
きっと、 蓮は 優しい から 俺 が 好きな あの
カフェ で 、俺 を 振ろう と して くれてるんだ。
あの カフェ で 蓮 に 告白 されたん だっけ 。
同じ 場所 で 付き合って 別れるって … 笑
「 蓮 らしい よね 、 ほんと 。 」
ポタッ
俺 の 手 に 何 か 降って きた 。
雨 、 じゃない 。
「 なに 、 泣いてんの 俺 。」
止めよう と 思っても 溢れ出てくる 涙 は 抑えられない 。
そっか 、 俺 別れたくないんだ 。
蓮 との 関係 が 変わって きたこと にも 気づいてたし そろそろ 別れる のかな とか ずっと 思ってた のに 。
覚悟 は 、出来てた はず なのに 。
なんで こんなに 悲しいの ?
なんで こんなにも 君 に 夢中 に なってるの ?
なんで 君 の こと これだけ 好き に なって しまったの ?
なんて 君 は 、 罪 な 人 なの ?
考える 間 も なく 俺 は 家 を 飛び出して いた 。
駅前 の あの カフェ を 通り過ぎて 。
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阿部ちゃんに 送った メッセージ 。
「11時に 、阿部ちゃんの 好きな 所 に いて。」
どこに 行くかなんて 、 最初っから 決めてる 。
もしそこに 居なかったら …
いや、絶対に、いる。
根拠の ない 自信 じゃない、
今までの 阿部ちゃんとの 思い出が 根拠だ。
絶対に、そこに いる。
君に 俺の 想いを 伝えたいから 。
俺は ひたすら 走り続けた 。
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時刻は 10時55分 。
君は 、来ない 。
やっぱり 、笑
忘れてるよね 、この場所 。
やっぱり 俺ばっか じゃん 。
もう 君の中に 俺なんて 居ないよね 。
そんなこと 分かってる 。
分かってるから この場所に 来たんだ 。
何話されるか 怖くて 、君が 覚えてるはずも ない この場所を 選んだんだよ 。
ほんと弱いな 、俺って 。
そんなことを 考えていたら 、俺の頬は 湿っていた 。
それを 拭った 自分の 手は とても 冷たかった 。
そこからは 、来るはずの ない 君を 待ち続けた 。
11時 。
来てしまった 、この時が 。
君は やっぱり 来ない 。
俺は ベンチから 立ち上がり、
「 出会わせてくれて、 ありがとう 」
と呟いて 立ち去ろう とした 。
その時 だった 。
聞く 度に 胸が 締め付けられる ような 、
何千回 、 何万回も 聞いた その声 が 、
俺の 名前を 呼んでいた 。
「 亮平 」
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阿部side
目黒 「 亮平 」
阿部 「 …れん、。」
目黒 「 この公園 、亮平 すっごい 好きだよね 」
阿部 「 なん、で、? 」
阿部 「 なんで 、分かったの 」
目黒 「 だって 初めて 出会った 場所 じゃん 」
目黒 「 5年前 、ここで 初めて 出会った よね 。 」
阿部 「 そんな 前のこと 、覚えてたの ? 」
目黒 「 もちろん 。だって ここで 初めて 出会って、 初めての 一目惚れ をしたんだよ 」
阿部 「 え、? 」
目黒 「 もちろん 阿部ちゃんにね 。 」
目黒 「 ふふ、知らなかった でしょ? 」
目黒 「 だから ここは、 俺に とっても 大切な 場所 なんだ。 」
そこから 俺たちは ベンチに 腰を かけて 、公園で 遊んでいる 子供たちを 眺めた 。
目黒・阿部 「 …あのさ 、 」
目黒 「 ふははっ! 被っちゃったね。 」
阿部 「 だね… 」
目黒 「 いいよ、 亮平から 話しな 」
結局 今から 俺の事 振ろうと してるくせに 。
阿部 「 …優しくしないでよ。 」
目黒 「 え? 」
阿部 「 別れ話 するんでしょ 。そんなふうに 優しくされたら 俺、 諦められない じゃん 。 」
阿部 「 突き放してよ 。もう お前 なんか 嫌いだ、 くらい言ってよ 。 」
目黒 「 …… 」
阿部 「 ねぇ、なんか言ってッ… 」
その時 、蓮は 俺の 口を 塞いだ 。
蓮の 顔が すぐ 近くに あった 。
キスされた 、と気づくには そこまで 時間は かからなかった 。
阿部 「 ッ…! 何すんの? これ以上 俺を 苦しめないでよ! 」
阿部 「 帰る。」
目黒 「 待って亮平 。ほんと ごめん。 でもさ、 」
目黒 「 次、 俺の 番。」
目黒 「 俺の話 終わってない。 」
阿部 「 …え、 」
目黒 「 今まで 不安に させて ごめん。 」
目黒 「 俺の 気持ち、 聞いてくれる? 」
阿部 「 …分かった、 」
目黒 「 おじいちゃんに なっても デート したくて 」
目黒 「 おじいちゃんに なって 白髪が 増えても 頭を 撫でて 欲しくて 」
目黒 「 ずっと 抱き合って いたくて 」
目黒 「 君の 温もりを そばで 感じたくて 」
目黒 「 一生の 幸せを 一緒に 作りたくて 」
目黒 「 こんなこと 思うの 亮平だけ だから 」
蓮の 目は 少し 赤くて 、でも それ 以上に ほっぺが 赤くて 。
目黒 「 ずっと 一緒に どんな壁も 乗り越えていこう 」
目黒 「 ねえ 、 亮平。 」
「 好きです。 これからも 俺の 隣で 笑ってくれませんか? 」
蓮が 俺に 差し出した 手は 小さく 震えていた 。
阿部 「 …蓮。」
ああ、 俺は やっぱり、 蓮じゃなきゃ ダメなんだ 。
君以外との 幸せ 、考えられないんだ 。
阿部 「 こんな 俺だけど、 幸せに してくれる? 」
差し出された 手を 強く 握った 。
目黒 「 りょうへ… 」
俺の 名前を 呼ぶ 蓮が ぼやける 。
目黒 「 泣かないで、? 」
そう言って 蓮は 俺の 頬を 拭った 。
その 手は とっても 暖かかった 。
頬に 添えられた 手に 自分の 手を 添え 、
2人で 目を合わせて 一緒に 微笑んだ 。
「 だいすき 」
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完結しました〜!!!!!
初めての お話は 念願の めめあべ❕
とっても 嬉しいです 🥹🥹
しかも たくさんの 人に 見ていただいて … 嬉しい 限りです 🥲
これからも のんびり ばなな のペースで 投稿して いくので 皆さんも のんびり 見て いって ください 🎀
ところで なんですが、 完結した この話の 過去を 書こうと 思ってるの ですが、 需要ありますかね … 😭😭
目黒くんや 阿部ちゃんが お互いを 意識し始めた 場面とか 、付き合う までの ところ とか…
書こうと 思ってるんですけど どうですか 🥺
こめんとで 教えてください (泣)
コメント
2件
え、最高すぎます😭💖 めめと阿部ちゃんには幸せになって欲しい!💐〰️💞 需要ありまくりです!!!見たいです!!(