テラーノベル
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「あぁ、そちらは____」
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「姐さん、お父さんやお母さんに会いたい?」
💚「いや…顔も覚えてない」
💚「私は捨てられた子だからね」
「姉さんは最初からそのお名前だったんですか?」
💚「違うよ。昔はなんて呼ばれてたっけねえ、すち……だったかな」
💚「もう、昔のことだよ。忘れてくれ」
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💜「…すち」
💚「紫苑様」
💜「…ぁ、悪い」
💜「盗み聞きするつもりは無かった」
💚「いいえ…聞かれたのがあなたで良かったです」
💜「……いい名前だな」
💚「私は、いまの名前の方が好きですよ」
💜「俺は…早くもとの名前で呼びたい」
💚「そんな時が来ますかねぇ、いつか」
💜「早く身請けを承諾してくれたらな」
💚「それとこれとは別です…きっと」
💚「ほら、今日は琴はいいのですか」
💜「全くお前は、上手いんだから」
💚「私は翡翠花魁として傍にいれれば幸せです」
💜「はは、俺の考えてることが分かるのか?」
💚「いいえ分かりません、一緒にいる時間が長いからですよ」
💚「意外と顔に出やすいんです、紫苑様」
💜「…それは初めて聞いたな」
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ああそうだ。全てが繋がった。捨てられた、昔の呼び名など知らない__その言葉がまるで自分事かのように刺さって抜けなかったんだ。
「記されている通り、幼い頃に行方不明になった橘家の嫡男___橘すち様で御座います。」
💜「十歳の春…行方知らず」
💜「…こいつ、」
「なにを仰る…もう随分と前からずっと見つかっていないのですよ」
💜「……いい、俺が見つける」
「紫苑殿、お父様がお許しになると」
💜「頼む、これが最後の頼みだと思って聞いてくれないか…父上の残していったことは全うするから」
「半月…十五日後、紫苑殿は婚儀の返答をせねばなりません。」
💜「あぁ、それまでに…見つけよう」
「……藩を守るという役目をお忘れなく、紫苑殿。」
#sxxn
3e1
200
#sxfn
3e1
116
ᜊ_みʓく。ᜊ@物語作成×
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コメント
1件
第四話、めっちゃエモかった…!!😭💕 「すち」って昔の名前、紫苑様が思わず口にしちゃうとことか、姐さんが「いまの名前の方が好き」って言うところ、二人の距離感が切なくて美しすぎる…。 あと「俺が見つける」って決意した紫苑様、かっこよすぎて震えた…!この先どうなるの、続き気になりすぎる!!🔥 こざかなさん、神回ありがとうございます…!!