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ひな
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エミミ
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#女攻め
白米
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見舞いに来た面々と話していると誰かの足音が聞こえ、医務室の扉が控えにノックされた。
「こんにちはぁ〜…ラムちゃんいてはりますかぁ〜」
「!」
「あっ、ラムちゃん思ったより元気そうやねぇ」
「え…誰?」
「あー…」
糸目タレ目でホンワカ青年の姿を見てザンカは顔を強ばらせた。
「おもったよりじゅうしょうだわ」
「声やばいなぁ。シグマが聞いたら泣くでぇ」
「あ…アルファ義兄さん…ここ医務室やけど…」
「あ、ザンカくんだぁ。お姉さん元気かぁ?」
「ぼちぼちってとこですわ…」
この青年はアルファ・イバン。ラムレザルの義兄で次期イバン家当主の男だ。
「アルファお前仕事は?」
「その帰りだよ〜。ラムちゃんが大怪我したって聞いて見舞いに来たんだ〜」
「にしては見舞い品多くないか?」
「おまえらのぶんいれてのもんだろ」
「声ガラガラやねぇ。果物食べれるかぁ?」
大人しく横で果物の皮を剥いてもらっているラムレザルを見て混乱するルド。
「どういう関係…?」
「んー、なんというか…近い将来家族になる関係?としか言いようが…うん。」
「え?」
「家同士が仲良いんよ。義兄さん自己紹介してや。エンジン以外は初見やし」
「あ〜そやなぁ。次期当主として挨拶せなあかんよなぁ」
アルファは立ち上がると自己紹介を始めた。
「はじめまして。俺はアルファ・イバン。職業は街から街へ渡りあるく商人してますぅ。よろしゅうおたのもうします」
「イバンって…イオタの兄ちゃんか…」
「ザンカの実家とは家族ぐるみで仲が良くてね。あ、ラムちゃんとはビジネスでお付き合いしてるだけだから気にせんとってな」
ルドの質問に丁寧に答えたアルファはラムレザルの横に座った。
「……で、今回はどんな用件で来たんや?義兄さん」
「ラムちゃんの今後について」
「!」
大事な話らしいのでエンジンは全員を連れて一旦、医務室を出た。
「この喋り方結構疲れるんだよなぁ…ま、いいや。ザンカくん単刀直入に言うと、君をラムちゃんの婚約者候補として迎えるという結果になったんだ」
「!」
これはザンカが何よりも望んでいたこと。婚約したいとは言っていたがラムがそれを許可せず今の今までズルズルと引きずっていたのだ。
「いやぁ大変だったよ。養女として迎え入れたラムを見合い相手としての話し合いに時間かかっちゃったし」
「ビジネスパートナーってやつやな」
「そ。知っての通りラムは商売の才能があるからね。ラムのところの客をうちのところに流してもらったりしてるから」
「それがあったからイバンはここまで大きなったわけやしな」
「父さんがそろそろ身を固めるべきだと言って聞かなくてね。見合いでもさせれば落ち着くかと思って今回の縁談話だ」
「(というか実年齢明かしてないやつの旦那になりたいっつー気持ちが知れんわ)」
鎮痛剤を飲みつつザンカと自身の年齢差に頭を悩ませるラムレザル。
「これからもっと強くなる。ラムに相応しい人になるならなんでもしちゃるわ」
「その意気その意気。もっと強くなればこちらとしてもありがたいからね。」
「ありがとうございます義兄さん」
「なに、いずれ弟になるザンカの為さ。男遊びの激しいやつだけどよろしくねザンカ」
帰り際、アルファはこれでもかというほどの見舞い品を置いて仕事に戻ってしまった。
「あ、そうそう。イバンの跡継ぎはラムちゃんになったから」
「!?」
コメント
1件
第50話、読ませていただきました!アルファ義兄さんのほんわかした口調と、実はとんでもない話を持ってくるギャップがたまりませんでしたね。「婚約者候補」でザンカの望みが叶う流れかと思いきや、最後の「イバンの跡継ぎはラムちゃん」で思わず声が出ました。白米さんの伏線の張り方、本当に巧みです。ザンカの強くなる決意も、ラムの複雑な心境も、会話の節々から伝わってきて胸が熱くなりました。続きが待ち遠しいです!🌷