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HiMEHAL໒꒱🎀
239
#原作沿い
白米
2,528
意外な来客もあり時間をおいて再度医務室に来たエンジンはザンカとラムレザルに見舞い品を渡した。
「…助かるわ。ありがとさん」
「ラムは…って寝てるのか。」
「思ったより重症らしくてな。何でも肋骨が臓器に浅く刺さってたらしいで。」
「え、マジ?」
「激痛のはずなのにあそこまで動けてたってなるともう人間じゃないとも言われとった。」
「あいつ…」
自分を大切にしないのにも限度があることを教えなければならないかと頭を抱えるエンジン。
そのまま会話を続けていると急に静かになったエンジン。ザンカが振り返るとエンジンは白目を剥いて眠っていた。
「(レムリンがかなり落ち込んでいる…町長も近くにいないみたいだし…オレがなんとかすべき…か?いやでも励ますってなんかへんだろ…でも放っとくのも違う気が…)」
1人でウンウン唸っていると後ろから声をかけられた。
「なんしょなら」
「ザンカ…」
「よっ」
「と、ラム…」
車椅子に乗った全身包帯だらけのラムレザルとその車椅子を押すザンカがいた。
「もう動いていいのか?」
「篭もりっぱなしも毒じゃけ。軽く散歩して気分転換じゃ。」
ザンカの方は平気そうだがラムレザルはそうもいかないらしい。
「なんか…増えてないか?ケガ」
「布団に潜っとったからな。今でこそこうじゃが一時は死に際までいっとったぞ」
「えっ」
あの後、意識を飛ばしたラムレザルはアリスのいる病院に担ぎ込まれ三日三晩生死をさ迷っていた。ある程度回復したので本部に帰ってきたわけである。
「あのよがみえた」
「別に無理して喋らなくても…」
「そうせんとモールス信号で話す羽目になるぞ」
「モールス信号…?」
「2つの音で話す事じゃ。練習せんと理解できん…あれ励まさんのか」
「!」
ザンカはレムリンを指さしてそう言った。
「オレが励ますのってなんか違う気がして…」
「・-・・・ -・・- -・--- ・-・ -・-・ ・-・・ -・- ---・- --- ・-・-- ・-・ ・- ・-・・」
「え」
ルドが顔を上げるとラムレザルが真っ直ぐこちらを見ていた。
「・-・・・ -・・- -・--- ・-・ -・-・ ・-・・ -・- ---・- --- ・-・-- ・-・ ・- ・-・・」
「… “お前何か忘れてないか”」
「--・-- -・・-・ -・-・- ・-・・ ・・ ---・- -・-・・ --・-- ・-・-・ ・・-- ・-・・」
「”アモ探す気あんのか”」
話せないラムレザルがモールス信号を使ってルドに話しかけそれを訳すザンカ。
「・-- --・ ・-・・ -・ ・-・・ ・・ -・- ・-・・ ・・・ ・-・ ・- ・-・ ・・・ ・-・・・ --・-・ -・--- ・-・-- ・-- -・--・」
「”やり方が分からないなら教えてやる”」
「・-・ ・-- - -- --・ ・・- ---- ・・ ・- -・ -・・ ・・- ・-・・ ・・ ・- ・- ・・-・・ -・-・・ -・ ・・ ・-・-- --・-- -・--・」
「”悩むより動いた方がいい時だってある”」
「---・ --- ・-・-- ・・ - --・ -・ ・・ ・・-・・ ・-・・・ -・・-・ -・ ・・・ -・・-・ ・・- ・- ・・-・ ・・-・・ ・・ ---- ・・-・ -・-・ ---- ・-」
「”それで無理だと思ったらもう一度こっちに来い”」
「・- --・-・ -・-・ ・- ・・・- ・-・・ ・・・」
「”一緒に行くから”…やと」
「…」
「ラムの言い分も分かる。ここには手本がよおけおるが。後悔せんうちに自分の好きなようにやったらええ。」
ルドは少し考えた後、2人に感謝を伝えレムリンの所に行ってしまった。
「これで良かったんか」
「…」
「あんたが良かった言うならええわ。それよりなんか飲みに行こか。喉乾いたわ」
コメント
1件
第51話、読み終えました!ラムレザルの怪我の重さがはっきりして「人間じゃない」って言われるのが納得な壮絶さで…でもそんな状態でモールス信号で語り合うシーン、すごくグッときました。動けなくてもルドに「悩むより動け」「一緒に行く」って伝える強さと優しさがカッコよかったです。エンジンが白目で寝落ちしてたのもほっこりしました(笑)