な、な、な、な、な、にこれえええええええ
私の声が響き渡った。
エコーかかって聞こえる。
目を開けるとそこには
小さな赤ちゃんの手。
小さな可愛らしい足。
ムチッとしたお腹。
キョロキョロと当たりを見渡すと
さっきとは違う場所にいた。
(ん???え?)
「あーうぅー」
(なぬ!?え。ちょなんか声へんじゃ。。)
「たーうぅ!」
(なななななんなのよォこれ。少し可愛いけどさ)
スゥゥゥゥ
「あ。え。普通に喋れるじゃんw」
「あれ?新人ちゃん?」
「はい…。?、多分」
私は少し驚いた
「そう。私はここの管理人のAngel」
(え。?赤ちゃんじゃん)
「あ。えっとよろしくお願いします…」
(天使って案外怖い格好してるんだなぁ)
「で。あなたが地上に行くのは少し先。いい?」
「はいっ」
「それまでゆっくり休んでね」
「あと、他の子とも仲良くね〜」
「あ、ありがとうございます」
そして私は少しずつ記憶をなくしていった。
そこから私は優しいおじいさんと天使ちゃん達によって育てられた。
毎日欠かさずお勉強。
まずは、人を傷つけないようにしなければいけないこと、
家族のこと、自分のこと、他人のこと
人を助ける方法などを学んでみんなで沢山遊んだ。
そしておじいちゃんに呼ばれて
お前はどこに行きたい?と問いかけられた。
雲の上から見る景色はすごくて落ちたら怖いけどみんなの笑顔が良く見えた。
私は。
笑顔で楽しそうな夫婦を選んだ。
なにか懐かしい感じがしたから。
「おじいちゃん。私あのパパとママのところに行きたい!」
「ほぉ。そうかそうか、ならもう少し待っておくれな。」
「うん!けど…どうして。?」
「もう少しあの夫婦は時間がかかりそうじゃ」
「わかった!」
そんな会話をした。
そして私の番が来た。
「さぁお前の番じゃ。お菓子は持ったか?ちゃんと準備はしたか?」
「もぉ大丈夫っ!」
「こっちの滑り台で滑るんじゃぞ?すごく早くて危ないけどきっと大丈夫じゃ。」
その滑り台は虹色だった。ママのお腹に繋がってるそう…
「さぁ自分のタイミングで滑ると良いぞ。」
私の隣にはもうひとつ滑り台があった。
「あなたも滑るの?」
「んあ。そうだけど。?」
「へ、へぇ。そうなんだね」
少し怖かった。
けどみんなに「頑張って!」とか、
「大丈夫だよ!」とか、「また、いつかね!」って励まして貰えたから大丈夫。
そして私は滑り出した…
ガコンっ!
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