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前回の続き
tykg 地雷さん🔙
以後伏せ字無し
kgmseed
今日は剣持さんがろふまおの収録後遊びに来ることになっている.
なんだかんだ付き合って半年が経った.
月日が経つのは早いものだと思っている.
最初はなかった恋心も,
彼と過ごすに連れ少し愛らしい気持ちが芽生えてきた
此が恋と言えるのか分からないが気持ちが変わりつつある.
「こーら,,」
「ぽてとっちっぷす,,」
「帰りにドーナッツ買えば良いですよね,,」
彼が好きなものを買い揃えた.
いや,ストックしてあるといっても過言ではない.
「ぁ,そろそろ出なきゃ」
車に乗り込んで音楽を掛ける.
「っぅ,緊張するぅ.」
無論,ろふまおの収録ではない.(
剣持さんの事だ.
実は剣持さんが家に来るのは初めてではない.
前回お家で時を過ごしたとき,
剣持さんはずっとそわそわしていて
はっきりいうと,不自然だった.
聞いてみると
「いやぁ,別に,,あは へへ~」
とはぐらかされていて
終わり際に,
「今日,本当に送らなくて良いんですか?」
「はい,大丈夫です.」
「夜道に気を付けてくださいね.」
「ふふ、別に子供じゃないので」
「私からしたら子供ですよ.」
そうしたら急に胸元を掴まれて
剣持さんの綺麗な顔が急に目の前にあった.
「ねぇ,加賀美さん
僕の事舐めてもらっちゃ困ります」
「,,なにをいってるんですか」
「ねぇ、ハヤト」
急な呼び捨てに驚いた間もなく,
衝撃の一言が彼の綺麗な唇から零れ落ちた.
「えっちなことしませんか」
「なにいって,,!!」
「僕貴方と恋人になりたいんです」
この人はなにをいっているのだろう.
すでに私と彼は恋人.
「,,,,貴方は未成年でしょう」
「はい.だから?」
不貞腐れた顔で口を尖らせて彼は言った.
「未成年とそんなことできるわけ,,」
「はぁー聞いてられない」
剣持さんは呆れた顔で大きな声で言った.
「では社長,来週のろふまお収録の後家にお邪魔します.
僕を迎え入れる準備をしておくように」
彼は早口の爆速トークで嵐のように帰っていった.
顔が此でもかという程赤くなっているのが分かる.
「っは、?」
あの人は
あの人は
剣持刀也で
私の先輩で
未成年で
わたしの恋人で
そんな人と一線を超えても良いのだろうか?
「はぁ,,,,」
スタジオに着いてしまった.
刻一刻とその時が迫っている.
私ごときか彼を”抱く”ようなことしても良いのだろうか.
収録が終わって剣持さんが話しかけてきた
「社長,じゃあ今日伺いますからね!!」
そしたら甲斐田がにやにやした顔で
「あれぇ、剣持さん打ち上げには来ないのに社長の家には行くんだー ふーんっ」
「甲斐田さびしーなぁ」
きゅるんと効果音がつきそうな程
甘い声でいった.
心底思う,甲斐田終わったな.
甲斐田がこういう態度をとったとき
怒るのは剣持さんか不破さん
不憫な甲斐田さんをみるのが結構すきではある.
不破さんは私用で収録が終わって直ぐに帰宅した.
怒るとしたら剣持さんだけということ.
こういう所で知らない1面が知れる.
あれ,全然声が聞こえないなと思い
剣持さんの方を見ると
顔を真っ赤に染めて涙目になった剣持さんがいた.
一方甲斐田はそんな剣持さんをみてあわあわしていた.
「ぇ、ぁ、ごめんなさいもちさん!!」
「どうしよう,あ,しゃちょーたすけてーっ! 」
そしたら剣持さんはやっと口を開いて言った
「うるせぇ、ばーか」
照れ隠しに甲斐田さんの背中をぼこぼこ叩きながら
流石,もちもちはりねずみといった所でしょうか.
本当に貴方って人は愛らしい存在ですね.
でも,甲斐田と剣持さんのじゃれあいを見てるに連れ
少し,少しだけ,もやっとしたものが心に覆い被さった
「剣持さん,帰りましょうか」
気づいたらそう言っていた.
そうしたら剣持さんはすこし嬉しそうに
すこし不思議そうに
「そうですね.」
とはにかんだ笑顔で応えた.
一方甲斐田は,有り難そうな,少し置いてかれてさびしそうな複雑な顔をしていた.