𓂃.◌𓈒𖡼𓂂
⚠︎︎ぷわ攻め・あちな受け⚠︎︎
⚠︎この作品はご本人様達と一切関係はありません。全て主の妄想で作り話です。
⚠︎aknが怪我する表現があります
⚠︎不穏要素あり
𓂃.◌𓈒𖡼𓂂
「…ねぇ、明那。明那は俺の事、好き?」
「…へ?」
どうも~三枝明那sideです冒頭からごめんね俺は今混乱してます。
前回ふわっちは俺の家にオフ会しに来たんですねー。ここまでみんなOK?
とにかく予想外の展開が起こりすぎて脳みそがパンクしそうなの。
まずさ、ふわっちにおでこ触られて発火しちゃって俺、その後耳元でイケボを囁かれ抱きしめられて挙句の果てには押し倒されてます。
因みに空元気です。
…????
…ありえないよ。
こんなばちぼこキラキライケボ優男ホスト(おまけに顔面偏差値カンスト)が俺なんかに気があるわけ。ついでにいい匂いだし。
そもそも俺男だし…、相手にもされないでしょ?
可愛い女の子、ほっとかないでしょ?
んー…、酔ってるのかな?
でもホストだしある程度お酒は強いはず…。
…んーてかもう無駄無駄、あるわけないほんとに。
“友達”として好きかって事だよな?
さっきの好きとか聞いてきたのも、押し倒して来るのも、きっと酔ってるからだよな?
うんうんきっとそうだ(無理矢理)
俺は短時間で無駄に頭をフル回転させた後、
ふわっちをからかう様に笑いながら言う。
…こんな無神経な俺の台詞ひとつで、後の全てが壊れていくとも知らずに。
口を開く。
上手くわらえない。
「も〜!wふわっちったら酔ってるの〜?てか酔わなきゃそんな事言わんよねwそりゃあ俺はふわっちのこと友達として好きだよ〜!もしかしてねむねむにゃ…」
「違う!!!」
「酔って、なんかっ…、」
俺の頬に何かが零れ落ちる。
「…どうしてっ、?…違うのに!どうして分かってくんないの…?っ、あきなぁ…。」
え?え?ふわっち泣いてる。
目の前の視界に映る男の目が瞬時にして真っ赤になり、その縁に涙が沢山溜まってようやく頬にぽたぽたと伝っていく。
涙に濡れた顔が妙に綺麗で、切なさが増した。
押し倒していた体制が崩れ、俺の服にぎゅっとすがりついて、泣いている。
着ている俺のスウェットが彼の涙で濡れていくのを感じる。
微かに…、いや
間違いなく俺の服を強く掴んでいるその手は
震えていた。
「…え、ふわっち?」
「…俺はすきなのに…!!あきなのこと…っ、本気で…!っ、ずっといえなくて、でもそれでも、あきなと話す時も、ずっと心臓どくんどくんしてて…!かっこわりーけど、顔は真っ赤なっちゃうし…!」
ふわっちは俺の服を離さず、子供みたいにぎゅっと掴んだまま、嗚咽混じりの声でぽつぽつと言葉を零す。
ふわっちの口から出ていく言葉ひとつひとつが、どうしたってその時は重たく伸し掛っていくように俺は聞こえて。
ふわっちの言葉は止まなかった。
「んはは…、もうずっと明那とはこのままがいいって、自分に言い聞かせてたつもりなのにね。自制できない、だめだぁ!俺やっぱ……。んははww」
笑ってるけど、泣いてる。
なにそれ、知らない。
そんなふわっち、知らない。
こんなの、心の底から笑ってるわけない。
「…っ!ふわっち、おれ、!」
呼び止めた、呼び止めたのに。
「…ごめ、なんか。もう帰るね…。」
喉だって分かってる、当たり前。
けど何処から出ているのかわからない程低い声。
聞いた事のないふわっちの声。
俺の知らないふわっちが多すぎて。
いつもの能天気で優しくて安心する、イケボの筈の声は一体何処に行ってしまったんだろう。
どれだけ俺に必死に訴えかけていたか分かった。
まだ間に合うよね?
ふわっちは俺からゆっくりと離れ、ふらふらと立ち上がった。
香水の匂いが遠ざかって行く。
「…はは、恥っず!俺の事好き?とか。
まじ何言ってんだろ、ごめん忘れて。」
彼お得意の、乾いた笑い声。
わざとらしく口角を持ち上げる。
まるで見なかったことにして欲しいと言わんばかりに、目元を乱暴にごしごしと拭く。
まだその目は誤魔化しきれない程に赤い。
やだ、やだよ…!
「…ふわっち!まって、!」
「ごめん明那」
彼は短く、そう言った。
「まって!ふわっちごめん…!まって!」
そんな俺の声は届かない。
ふわっちは自分のリュックだけ持って、俺の家をすぐさま後にした。
出ていくまでの時間が早過ぎて、胸が痛くなる。
ドアのガチャンという閉められた音が、いつも以上に妙に部屋中に響き渡った。
気のせいかもしれないけど、ドアが閉まった後俺のにゃんちゃんが、悲しそうな声で小さく鳴いていた気がした。
お前も寂しいんだよな。
俺って…、ほんと、なにしてんの。
こんなの…ふわっち傷つけたよな。
____俺は、ふわっちのこと好きだった?
もう一度自分に聞いてみる。
触られるとめっちゃどきどきして心臓の鼓動が早くなって、
配信もゲームも一緒にやってるときが俺は1番幸せで、Twitterでも告知を書き込む手が自然に早くなって
3Dライブも、歌も、ふわっちだから最高で、
今日のオフ会だって、ふわっちが来るから沢山準備して待ってた。
昨日配信でリスナーに自慢したくなるくらい
凄く今日が楽しみで、
俺の隣が「ふわっち」じゃなきゃ出来ないことも沢山あった。
いやこれからもきっとある。
この先もずっと
____気づけてなかった?俺
きっとこれって
「…俺、も。」
胸が、痛い。
顔が、また熱くなる。
少しの間呆然としていた
……は?呆然?
してる場合じゃなくね
いかなきゃ
玄関の扉を強く開けた。
靴とかなんだっていい。汚れたって、裸足だって構わない。
「あーーーー、もう!!行くったら行く!!!ふわっちに追いついてやる!おにごっこすんぞ!!!(?)俺が鬼なまじで!!」
ふわっちどこ!?
「んー…、あ!」
よく見ると、すんごい遠くの突き当りのカーブミラーがあるところを右に曲がっているのが見えた。しかもめっちゃ爆速で走っていた。
夜だし、暗くてよく見えないな!?
てかふわっち、足速ッッ!!!
よくこんな短時間でもうあんなとこまで…。
「…よしっ!」
真っ暗の中、酔いが回って上手く真っ直ぐに走れないまま、俺は大遅刻で駆け出した。
赤メッシュが風で強く揺れる。
まって、
まってよ
まだだめ、
おれも
ふわっちに言いたいことあるよ
違うって
いいたいのに…っ
「…ふわっちぃ!」
本人は俺よりずっと遠くにいる。
聞こえるわけないのに、上ずった情けない声で呟く。
早く追いつきたいよ。早く、早く。
ぐらぐら酔いが回って上手く走れない。そんでもってなんか気持ち悪い。
…最低な体調だ。こんな時に限って。
てかふわっち、やっぱお酒強いんじゃん。
あんだけ走れるのすごいなぁ。
走んなきゃ
少し狭い歩行者通路を、
苦戦しながらも人を掻き分けて進む。
(うわぁあぁ〜…。もう、ここマジでいっっつも時間関係なしに人めっちゃいるんだよな…。俺まじで何回流されたことか…。)
思い出す。
ここの道を、2人で出かけた時、ふわっちがはぐれないように手を繋いでいてくれたこと。
あん時まじでふわっちいなきゃやばかったな。
『あきにゃ〜!離れるなよー!』
ふわっちの手があったかかったこと
おまえが優しかったこと
けど、今そんなふわっちはいない。
一人…、俺一人だけ。
「あっ、すみませっ…!すみません!」
苦しい〜!何人か人に強く当たったが、何とか抜けることが出来た。
もー嫌!!!!
そうしてまた走り出す。
さっきの人混みのせいで少し見失ってしまった。
「あ〜、くそ〜〜〜…!!」
ふわっちの家ってどこだっけ?
きっと向かってるのなんて自分の家しかないよね。
…ん、てか待って。
俺ふわっちの家知らないじゃん。
見たこともない、行ったこともない…
おまえが俺に気があった事も知らない…
さっきの言葉の意味も…、
俺ふわっちのこと、まだ何も知らなかった…?
勝手に、知った気になってた…?
ズシャッッ
「痛ッ……!!」
あーあ、痛い。マジで。思いっきし転んだ。
結構いったなこれ、本当ついてない。
自身の膝から血がつーと規則正しく溢れ出ている。
頬を乱暴に擦ると、手にも真っ赤な血が。
「はは……何してんだろ、俺。」
体も心もボロボロで、こんな自分に
呆れて思わず笑ってしまう。
視界がどんどんぼやける。
あんま見えない……
あ、今俺泣いてんだ
そっか
…”俺も”泣いてる。
______ごめん、
ふわっち、ごめん。
素直になれなくてごめん。
照れとかそんな理由で、ふわっちの気持ち、
否定してごめん。
こんなだめな俺のこと、
ふわっちは受け止めてくれたんだよね。
好きになってくれたんだよね。
ふわっちは優しいから言えなかったんだ。
“このままの関係”があっという間に崩れるのがきっと怖いから。
優しすぎるんだわ。
本当にいい男だなお前って。
涙がぽたぽた落ちて、地面にゆっくりと滲んでいく。
俺のとこだけ雨降ってるみたいだなんてくだらないこと考えてる。
ふわっちってさ…、
いつも外面はへーきそうに笑ってるし何も考えてなさそうだから…
俺は余計気づけてなかった。
でもやっぱそんな笑ってる顔の裏に
嫌になってたこと、
苦しかったことあってさ、
俺と同じで思ってること言えなかったんだよね
ふわっちは。
「…っはぁ!絶対見つける!!」
泣くなんてかっこ悪い。
覚束無い足で立ち上がる。
ズキッッッ
「〜〜ッッてぇ!!!足くそー!!ばかー!」
血が中々止まらない。顔もヒリヒリするし…。
あームカつくー!
いやいや…、でも、本人見つけられたらこんくらいの痛み一瞬で忘れられるよな。
「俺まじえらい!!走れーー!!!」
俺が1番ふわっちと出会った時から今も昔も
ずっと隣にいるのに。
他の誰よりも知ってる、ふわっちのこと。
余裕でドヤれる。
こんな俺のこと好きになってくれて死ぬほど嬉しい。
ほんとに死んでもいいくらい。
__だから、追いついたら真っ先に言うよ
俺もさ、!
ずっと
ずっと
『あきなー!』
_____好きだったんだよ。
今も俺すっごくすきなんだよ、ふわっちのこと
「ふわっちすきだぁ……。」
すると、見慣れた銀髪が下を向いて歩道橋をとぼとぼ歩いているのが見えた。
いた、やっと見つけた……!
汚ったない錆びた階段を早足で駆け上がる。
_____自分の口で言うんだ、
息を呑む
繰り返す足音。
気づいたのか、ふわっちがこっちを振り向く。
「…ッ!?あきな…!?」
驚いた顔をしていた。
当たり前だよな、こんな所まで来てやったんだぞ俺。
今から言うね
「ふわっちーーーーーー!!!!!!」
声
「俺もぉーーーーー!!!!!」
届いて
「ふわっちがぁぁぁぁーーー!!!!!」
_______好きだよ
その一言でよかったのに
「すっっ………!!!!」
ズキッッッ!!
(がっっ!!?足いっっってぇ〜〜〜!!!)
ズルッッ
_____え?
階段をのぼってる足の感覚が消えてる。
あ、滑ったか?もしかして
あーもう
さっき転んだ時の足があまりにも痛すぎたなぁ
何俺
しぬ?しんじゃうの?
俺さ、まだ言えてないよ、?
ふわっちのことすきって
大好きなんだって
あと1文字、1文字なのに…
きだけ言えたら
うわぁ、どうしよ
宙を舞ってるよ、俺
あれ、ふわっち俺に手伸ばしてる。
顔すんごい泣きそうな顔してる。
そんな顔しないでよ
つらいよ
俺、ふわっちには笑っててほしいよ
これふわっちの手、届くかなぁ
あ、駄目だ届かない
かすりもしないや
ふわっちともっと配信したいんだよなぁ
そういえばマリカも一緒にやりたくてさぁ
3Dライブも一緒に歌いたい曲あってさぁ
あと一緒に色んなとこいって
ばかみたいな話して笑って
「…。」
ガンッッッッ
あー…頭いてぇ〜…
「______な!!!」
ふわっちの声
きこえない
だめだ
意識が、
_____to be continued
コメント
4件
ヤバい、めっちゃ泣いた こんなふわぐさ本当に見たいぃ
遅いですが初コメ失礼します!! めっちゃめちゃ好きです!!もうなんか、本当に!この〜ね!? 私の語彙力たらなくてすいません!まぁとりあえずめっちゃめちゃ好きと いうことです!ありがとうございます!!
初コメ失礼します! めちゃくちゃ好きです…😭