TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

※ユンギさん視点です。


「……ユンギヒョン」

「あぁ」

「どうしてナムジュナは気付いてくれないんですかね?」

「あぁ」

「僕、結構頑張ってますよね?」

「あぁ」

「……ヒョン、聞いてる?」

「あぁ」

「ユンギヒョンのバーカ、石、おじいちゃん」

「あぁ」

「もう!聞いてないじゃん!!」


…うるせぇ、聞いてられるか。耳にタコが出来るほど聞いたこの話を一体どうやって親身になって聞けと言うのだろうか。


「やってらんねぇ。告って玉砕で良いだろ」

「えぇ!?玉砕は嫌だから頑張ってるのに!!」

「頑張ってるっつったって、話が何も進んでねぇじゃん。無理だ、諦めろ」

「嫌ですよ!!僕本気なんですからね?」

「分かってるよ…その上で諦めろってんだ。お前が虚しくなるだけだろ」

「ぅ……そう、かも、しれない…けど……」


こいつが本気だっていうのも、本当に頑張ってアタックしているのもよーく分かっている。…それでも、だ。


「はぁ……せめて、あいつが少しでも動いたような反応があれば話は別だが、皆無なんだろ?」

「はい………いや?でも……」

「ん?何かあったのか?」

「あったと言えばあった……最近、僕の目の色が変って言ってきます」

「……それ、あったに入るのか?」

「虹色に見えるって…ナムジュナと顔を合わせる時に言われます」

「………ほぅ………?」


相変わらず何もねぇだろと思っていたが…ホソガ、それは動いてきてる証拠なんじゃねぇの?しかも、結構な動きようだぞ。これは詳しく聞いてみようじゃねぇか。


「いつから?」

「うーん……ここ最近です」

「急にか?」

「はい。目が合った時に言われて…」

「目が合うたびに言われるのか?」

「んー…いいえ。たまにですね」


…ホソガに意識が向いてる時にって事か?それとも、あいつは特に何も考えてなくて、ただ目の色が変わって見えるって事か?…ホソガもホソガだが、ナムジュナもよく分かんねぇ事考える事が多いからな…面倒臭ぇ弟だ。最年少を見習えってんだ。


「いつもみたいに告白紛いな事はしてんのか?」

「紛いって…本気でしてます!…でも、それに対してはこれといった反応はないしなぁ……」

「……仕方ない」

「?」

「ここは兄である俺が一肌脱いでやろう」

「…というと?」

「ナムジュナに聞いてやるよ。お前の事をどう思ってるのか」

「えぇ……ヒョン余計な事言うからなぁ…」

「さっさとフラれちまえ」

「酷い!!もう…余計な事は言わないで下さいよ?分かりましたね!」

「はいはい」


さて、丁度明日はナムジュナと曲の打ち合わせがあるし、その時にでもカマをかけてみようじゃないか。俺は未だ疑いの目で見てくるホソガにデコピンをしてから、文句を聞く前にヘッドホンで耳を塞ぎ、パソコンのエンターキーを押した。

loading

この作品はいかがでしたか?

126

コメント

4

ユーザー

ホソクさん、ユンギさんに何回話してるんだろㅎㅎ ナムさんの心境、気になりますね……(-□д□-)✧ 次回も楽しみにしております! ご自分のペースで頑張ってください!(๑•̀ •́)و✧

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚