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「ねぇー、ジミナァー」

「はぁーい?」

「愛嬌教えて」

「……この間教えたじゃないですか。そして、通用しませんでした。無理でーす!」

「〆る」

「ちょっと!」


最近、ナムジュナとよく目が合うし、そのまま見つめ合っちゃったりなんかしてるし、何となくだけど、流れがきてる気がする。今やらないでいつやるんだ、チョン・ホソク!…という事で、愛嬌の師匠であるジミナに聞いたのに、何だこの態度。脅し半分本気半分で拳を振り上げれば情けない声をあげるジミナ。まるで僕がいじめてるみたいじゃん。


「ごほん……良いですか?ヒョンはおふざけに走り過ぎです」

「……というと?」

「すぐに効果音を口から出しちゃう事です。我慢して下さい」

「効果音………あれは無意識で出ちゃうんだもん、しょうがないじゃん……」

「じゃあ意識をする事!それから、上目遣いをする時はもっとあざとさを意識する事です!ちょっと唇を尖らせるとか、ほっぺ膨らませるとか!工夫すればただの上目遣いも破壊力が倍増しますからね」

「ふむふむ……あとは?」

「え〜?あと………ヤキモチ…の段階までは行ってなさそうだけど……メンバーともうちょっと濃い絡みをしてみるとか?」

「んー?なるほど……あとは?」

「まだ求めるんですか?えぇ……あ!ボディタッチが男前すぎます!もう少し柔らかくしてみたらどうです?」

「……気持ち悪がられない?」

「はぁ?そんな事気にしてる暇があるんだったらさっさとぶつかって告れって話ですよ!」

「……告白………」


ナムジュナの事だ。真剣に聞いてはくれるだろう。…だけど、肝心な答えは?防弾少年団でいる限り、関係がギクシャクするとかはないだろうけど…絶対に今より気まずくなるよね。


「…何でそんなに怖がってるんですか?ナムジュニヒョンの事です、真剣に聞いてくれますよ」

「それは分かってるよ……」

「良い答えじゃなくたって、気持ちが変わらなければまたアタックするのも僕は全然アリだと思うんですけどね〜」

「……で、またフラれると」

「もう!いつものポジティブは何処に行ったんですか!そんなんじゃフラれるに決まってますよ?強気でいかないと!」


こんな片想いばかり拗らせて、僕はどうするつもりなんだろう。ナムジュナがいるだけで幸せで嬉しいのに変わりはない。けど…


「…あーぁ……僕、嫌な事ばっかり考えてる」

「ですね」

「フラれるのが怖いよ」

「…分かりますよ、その気持ちは」

「ナムジュナに嫌われたくない」

「あんだけ好き好き言っても嫌われてないんですから、大丈夫ですって」

「…ナムジュナが好き」

「………それをそのまま本人に言えば良いのに!うじうじして!女々しいですよ、ヒョン!」

「…女々しくて良いし!!」


考えれば考えるほど告白が憂鬱になってきて、ベッドにうつ伏せになる。僕が女の子だったら…なんてパラレルワールドまで考え出す始末だ。…もう少し、愛嬌を頑張ってみよう。まずはそれからだよね。


「とりあえず、僕が教えられる限りの愛嬌は教えましたからね?上手い事駆使してどうにかこうにか進んで下さい!これで空振りだったら今後ヒョンの恋の応援はしませんから!」

「それは話が違うじゃんか!!」

好きなんですけど!

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コメント

3

ユーザー

愛嬌の師匠、流石です…✨️ 嫉妬作戦…ありですね(-⊡ω⊡)ゞ 次回も楽しみにしております! ご自分のペースで頑張ってください!(๑•̀ •́)و✧

ユーザー

久しぶりの投稿になってしまい、すみませんでした。読んでいただけたら幸いです🙇‍♀️

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