「悠馬にい〜遊んで〜」
「俺も俺も!」
「えっ!私からだよ〜」
「はいはい。一緒に遊ぼうね。」
「「は〜い!」」あはは、また子供たちに絡まれてる。
悠馬くんが来て、約2年が経った。最初より悠馬くんも、皆と馴染んで、何故かめっちゃ子供たちからめっちゃ人気がある。
俺達も、もう18になった。自分たちでどこにでも行ける歳になった。それと同時に、もう俺らは、子供じゃない。自分達のことは、自分達でやらなくてやらなくてはならない。
「あっ!悠馬くん!そろそろ仕事だから行ってくるね〜」俺も、悠馬くんも、雅さんも、皆仕事に就いた。俺は、元々の手先の器用さから、工芸士。皿とか作ってる。悠馬くんは、雅さんと一緒に、子供たちに勉強とかを教えている。
「あっうん!行ってらっしゃい!」前みたいにいつでも遊べる。ということがなくなり、みんなで遊ぶことが少なくなった。
「はぁまた子供の時みたいに遊びたいな。ボソ」
「じゃあさ!俺と遊ばない?」え?誰かと思い振り返ると、雅さんがそこに立っていた。
「え?でも俺これから仕事が、」
「じゃあ終わったら迎えに行くね。」
「う、うん。わかりました。」珍しい。いつもは、前日に言ってくれてるのに、、、
「もーまだ敬語!同い年なんだから外していいって言ってるのに。」
「で、でもっ」
「でもじゃない。外して?」何だろういつもと雰囲気が、全然違う。こわい。圧が、
「わ、分かった。」
「うん!ニコ分かってくれたなら嬉しいよ!」笑顔が怖い。最近、雅さんが少し怖い。いつの間にか背後にいたり、今みたいに圧がすごい時がある。
「仕事っやばっ遅刻しちゃう!」タタタッ
「危ない、ギリギリセーフーハァハァ」
「珍しいな!龍馬が遅刻寸前なんて!」
「途中で道草食っちゃって、」
「そっか!悠馬か、雅だろ!」
「うわ!なんで分かったの?」
「いつも一緒にいるからだな!」そんなに一緒にいるかな、
「よし!仕事するぞ!」
「はい!」
同時刻。
「雅さん。」
「あれ?いたんだ。悠馬くん。ニコ」まただ。さっきもそうだった。最近の雅さんは、雰囲気が違う。目が笑っていない。真っ暗で、光が宿っていない。そんな笑い方をする。
「そうだ!龍馬くんの仕事が終わったら一緒に遊ぼうねって言ってるんだけど、悠馬くんもどう?」18歳になると同時に家を出て1人暮らしを始めた。
「いいですよ。」
「やった〜これで龍馬くんも喜んでくれる。ボソ」うん?なんか言ったか?
「何か言いましたか?」
「え?何が?」
「それならいいんですけど。」
「フーやっと仕事終わった、、、」俺の仕事は、その日入った仕事をやる為その日によって仕事時間が違う。この日は、少し長かった。
「お疲れ様!これ、今日の分!少し多く入ってるから、母さんになんか買ってやれ!」
「え?ほんとだ。ありがとうございます!」何買おっかな〜そういえば、そろそろ夏だな。みんな誘って海行こうかな。
「龍馬くん。仕事終わった?」
「わっ!雅さん!びっくりしたよー!」いつの間に…
「ほら!悠馬くんも待ってるから行こ!」悠馬くんも来てるんだ!
「ちょっと待って、母さんになんか買っていこうと思ってて、」
「うん!分かった!」
「それとか綺麗だね!」
「ほんとだね!」
「これにしようかな、、、買ってくるね!」
「はーい」
「よし、買うもの買ったし、帰ろっか!」
「そうだね。」
「ただいまー母さん!」
「おかえりなさい。悠馬くんもう来てるわよ」
「はーい」
「おじゃまします。」
「久しぶりね!雅くん!」
「はい!ニコ」
「母さんこれ、あげる」
「え?ネックレス?」お花のチャームが着いた、ネックレス。
「うん。実家暮らしだから、いつものお礼。安物だけど、」
「全然いいよ〜ありがとう。大切にするねポロ」
「うん!」母さんが泣くなんて、久しぶりに見たな。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回も是非見てください!
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