テラーノベル
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「それで?。どんなイタズラを仕掛けたのかしら?」
わたくしは目の前のマリア・クローバーと黒月彩夢?アヤメ・スペード?まぁその二人に話を聞く。
「いやレイが今回行ってるから知らない」
とキリッとした顔で言うマリア。
「つっかえねぇ!ですわ!」
わたくしは思わず叫んだ。
マジで使えねぇ。というかなぜ早く言わない。そんな面白そうなこと。殴りたい。
落ち着け、落ち着けわたくし。
ここでわたくしが殴ったらスイカ割りのスイカみてぇにこの二人の顔面かんぼっつですわ。
よしよし、一旦整理しましょう。
わたくしの名前はアリー・ダイヤモンド。
実はアリーは偽名だったりもする。
世界で有数の金持ちであるダイヤモンド家の一人娘。
そんで趣味は筋トレ。
やっぱり攻撃こそ最大の防御ですわ!。
「急にぶつぶつ言い出した」
「そういう時期なんですよ放っておきましょう」
そしてこの二人を猛烈にボコボコにしてぇ!ですわ。
「皆の衆!美少女レイちゃんがマックを持ってきたぞ!」
と、ドアを蹴り破ってレイ・ロックハートが来た。
「おせぇ!ですわよ!」
「何呑気にマックでお茶してんだ!」
「とっとと早く帰ってきなさい!」
盛大にブーイングする一同。
「何で私責められてんの?」
全てはレイが持っているマックの袋のせい。
「ちゃんとあんたらの分もテイクアウトしてきたわよ!」
袋の中身を一同に見せるレイ。
「信じてました!」
「さすレイ」
「持つべきものはレイですわね」
「手のひらクルックルじゃねぇか」
うるせぇ、あなたの分食べ尽くすぞ。ですわ。
わたくしたち(レイ除く)はサッと袋からポテトやらハンバーガーやらナゲットやら取り出して食べ始めた。
「「「いただきます」」」
はぁ…こういう、ジャンクフードはカロリーが高い分、ここぞというときに食べれば体に染みて美味い!ですわ。
もっとも日常的に超高級ビーフを食べている身からすればこういう塩味!旨味!カロリーの暴力!が欲しい。
毎日食べたい。でもニキビとかできるし美容に悪い。
世の中はせちがれー!ですわ。
「血液が塩味を帯びるぜ」
ハンバーガーを食べているマリアがボソッと呟いた。
「それちいかわですわよね」
パクってんじゃねー!ですわ。
「何ですかその血威華我って」
「文字が違う文字が違う」
勘違いしている彩夢にちいかわを教え込んでいるレイ。
彩夢は食べながら教えられているので、レイの分のポテトとハンバーガーを食べているわたくしとマリア。
人の飯を取るって最高ですわね。
「あ、私のテリヤキバーガー!」
「テメェ持ってくる前に食べやがりましたわよね?」
「申し訳ございません」
そう言ってレイは私に土下座する。
…あれわたくし達ってまだ6歳ですわよね?。
「ふほへんはほふはふひ!」
マリアが奇声をあげた。
何だこいつ?。
「食べてから言いなさいよ」
ごくんとハンバーガーを飲み込んでマリアが改めて口を開いた。
「少年探偵団やろう」
何言ってんだこいつ?。
「何言ってんだこいつ?」
おっといけない。口に出ていたようですわ。
うっかりうっかり。
「ていうか少女探偵団では?。男マリアさんだけですよ?」
と彩夢がちいかわを読みながら言う。気に入ったのね、ちいかわ。
ああ、いつものことだから気にしてなかったけどマリアは男でしたわね。
紛らわしい名前してんじゃねぇ!ですわ。
「え。じゃあバックストリートイレギュラーズ?」
「それシャーロック・ホームズのパクリ」
高速でレイに却下される第二の案。
「というかなぜ探偵にこだわるんだい?」
「かっこいいから!」
相変わらず厨二病拗らせてますわねこいつ。
「じゃあアリーと愉快な仲間たち」
「許可しますわ!」
「「おい」」
自分が主役なのは…こうなんというか、気分がいいですわね。
「いやでも…。あやっぱこの中で一番強い、筋肉お嬢様がいいか」
「誰が筋肉お嬢様ですって?」
「ナンデモナイデス」
レイを圧で黙らせる。
全く、失礼しますわ。
「まま、ということで現場に行ってみよー!」
「隊長、この辺りで車上荒らしギャング団、略して嵐が頻繁に車を破☆壊☆しています!」
「それアイドルの方に多大な迷惑かからない?」
嬉々として報告するマリアに突っ込むレイを尻目に、わたくしと彩夢は車を観察している。
「確かにべっこんばっこんですわね。でもこれポカって殴ってだけじゃないですの?」
「それはアリーさんだけですよ」
実際にはハンマーとかの鈍器で殴ったものである。
アリーが持てば風圧だけでガラスと石の壁くらい、割ることが可能だが(兵器か何かか?)。
「テメェラァ!ここはガキがくるとこじゃねぇゾォ!」
「兄貴、やっちゃいます?やっちゃいます?」
テンプレ通りのチンピラが集まってきやがりましたわ。
が、わたくしを見た瞬間ヒソヒソ話しています。
恋かしら?。わたくしってば罪な美貌の持ち主…。
「どう考えても違いますよ」
「お黙り」
「おおかた身代金とかじゃねーの?」
レイの予想が当たっていたようで、チンピラ(車上荒らしギャング団でしたっけ?)が襲いかかってくる。
「だからやめとけって言ったのに」
「こいつら口ほどにもねぇ!ですわ!」
結局私一人でボコボコにしたじゃない。鍛え方が足りねぇ!ですわ。
アリーの後ろにはボコボコにされた車上荒らしギャング団の姿が。
何というか、どんまい。
「ゴリラ…」
「筋肉お嬢様…」
「破壊神…」
「シャラップ!。手加減はしましたわよ!。スイカになるので!」
「「「ヒェ…………」」」
3人は身を寄せ合って怯えていた。
コメント
3件
Ω\ζ°)チーン
第10話、楽しく読ませていただきました!マックのテイクアウトを巡るやりとり、思わずクスッとしちゃいました。特に「人の飯を取るって最高ですわね」なアリーさんが最高です。6歳児とは思えない破壊力と筋肉、そして仲間たちとの絶妙な掛け合いが心地いいですね。最後の「スイカになるので」の脅しも笑いました。次回も楽しみにしています!