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主 な 題名 は 此方 です 。
偽りの弱者と、狂愛のゆりかご
て事 で 第一章 どうぞ !
第一章:道化の仮面と、理不尽な追放
「せ、瀬麗梛! またそんなところで転んで……! 大丈夫か!?」
ここは、大国『エイディル』の城内。同僚の幹部が血相を変えて駆け寄ってくる中、少年——瀬麗梛は「えへへ」と間の抜けた声を上げて頭をかいた。仕立ての良い幹部服は泥で汚れ、膝に
は擦り傷がある。
「うん、大丈夫だよ。ちょっと足がもつれちゃって。僕、魔法も基本の火を出すくらいしかできないし、運動も苦手だから……みんなの足を引っ張っちゃってごめんね」
ふわふわとした笑みを浮かべ、気弱そうに眉を下げる。周囲の兵士たちは「またか」とため息をつき、陰で「無能の居残り幹部」と囁き合った。だが、彼らは知らない。この少年が、遥か彼方にそびえる最強の軍事国家『セレスティア』の絶対的な最高権力者——「総統」その人であることを。
瀬麗梛がこの国で「無能なヒラ幹部」の振りをしていたのは、単なる退屈しのぎと、他国の情勢を内側から観察するため。神に愛され、この世のすべての魔法を極限まで扱える彼は、あえて威力を数万分の一に抑えた「基本魔法」だけを使い、完璧に弱い自分を演じ続けていた。しかし、そんな平穏(を装った退屈しのぎ)は、ある日突然破られる。
「——瀬麗梛! 貴様、自分が何をしたか分かっているのか!」
謁見の間。エイディルの王と、泣き崩れるこの国の姫。そして、冷徹な目をした幹部たちが瀬麗梛を囲んでいた。姫の腕には、痛々しい火傷の痕。
「姫を、嫉妬から魔法で傷つけるとはな。お前のような無能かつ残虐な者を、我が国の幹部に置いておくわけにはいかない」
それは、あまりにもお粗末な濡れ衣だった。実際は、姫が瀬麗梛に傲慢な態度で魔法を放ち、それを瀬麗梛が「弱い振りを維持するため」にあえて避けず、背後の壁に跳ね返った火球が姫に当たっただけ。つまり、完全な自爆。それを「瀬麗梛にいじめられた」と嘘をつき、逆恨みで陥れたのだ。
「僕、そんなことしてないよ……?」
瀬麗梛は震える声で、悲しげに俯いた。もちろん、すべて演技だ。
「黙れ! 言い訳は見苦しい! 本日をもって、貴様を幹部から解任し、この国から永久追放とする!」
「……分かりました。お世話になりました」
瀬麗梛は小さく一礼し、城を後にした。門を出た瞬間、彼の口元から弱々しい笑みが消え、妖艶で、すべてを見透かすような「総統」の冷徹な笑みが浮かんだ。
「あはは、やっと終わった。じゃあ、僕の可愛いお人形たちの元へ帰ろうか」
以上 が 第一章 です !
では 又 ~ !