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もちまる
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ひと通り任務をこなし、本丸の内情が分かり始めた頃。
「主の歓迎会をしよう」
と、男士たちが宴を用意してくれた。
上座に通され、隣に近侍の清光が座る。
「酒は回った〜?」
「飲めないやつは、甘い水準備したから」
乾杯の音頭は「主様!」と管狐が囃し立てる。
「ん、じゃあ…」
立ち上がり、皆の顔を確認する。
僕をじっと見つめてくれる事が嬉しくて仕方ない。
「始めは本当に無茶ばかりさせて…焦ってたんだと思う」
「早く皆に認めてもらいたくて」
「もう真っ先に戦場へ突っ込むんだもん〜」
乱が野次を飛ばしてきた。横にいた骨喰が口を塞いでいる。
「あはは、性分なんだ…それはこれからもやる」
「分かってますよ、士気が高まりますし…なぁ皆」
と、長谷部が言うと皆大きく頷いてくれた。
「ありがとう、そんなに無茶はしないから」
「ちゃんと善処しようね、主」
清光が釘を差した。
「はっ、じゃあ乾杯!これからもよろしく」
「主さ、何で鍛刀しないの?」
酒を注ぎながら、清光が真面目な口調で僕に問う。
さすが近侍、バレてたか。もらった酒をひと口飲んで続ける。
「苦手なのもあるけど、まずは君たちと戦いたかった」
「…」
「この本丸の事情は…政府から聞いてるよ」
「同情…されてたんだ?」
「そう思われても仕方ない、でもね清光」
俯いた彼の肩を掴んで、こちらに向かせた。
「君たちがいるおかげで、僕は任務を全うできている」
「主…」
「それは事実だよ、忘れないで」
「もう捨てない…?」
「…そうか、不安ってことはまだ努力が足りないんだね」
「えっ、違う違う!」
残った酒をぐいっと飲み干して、広間の真ん中に歩いていく。
「清光、手合わせだ!!」
「何でよ!?」
「主、がんばれー!」
「負けたほうがこの酒飲むんだぞー!」
賑やかな宴会はしばらく続いた。
正真正銘、主と認められるように努力を惜しまないと心に誓った日でもあった。