高校二年生の藤崎は成績トップで学校一の優秀さを誇る生徒.
その優秀さから全国大会で優勝を果たした天才と言える程.
そんな藤崎に一つの話が舞い込んでくる.
天才達が招待される「game in the sky」
直訳すると「空のゲーム」.
そこにはカジノ.ギャンブル.ルーレット.等
天才達が賭けを楽しみ.真の天才を決めるという.
負けるとどんどん下に行き.支配人側に回る.
逆を言うと登り積めるほど報奨金が配られ.天才達のTOPになれる.
何処にあるのか.どうやって招待されるのか.
全てが不明.
殆どの人が気になる所だが.藤崎はそうでは無かった.
妹からは「ねぇ凄くない?!」と言われたが.
そんなものが存在して何になるんだろうと思う.
ある日藤崎は学校から帰ると母親から一通のメールが来た.
内容は「帰ったら郵便物取っといて、ポストに入っているから」という物.
藤崎は「妹の方が早いんじゃない?」とメールを打った.
一分後に返信が来た.
「それが友達と泊まるからって.」
藤崎は納得し.そそくさと家に帰った.
ポストを覗くと母の荷物らしきダンボールと
チラシ.等が入っていた.
ポストを空にして家に入ろうと思った時.
何やら目に止まるようなものがあった.
チケットの様だ.
上半分は鼠色に近い赤.下半分はワインレッドとでも言おうか.
チケットには「game in the sky」と書いてある.
背筋が凍り.何だか嫌な予感がした.こう言う時の嫌な予感は良く当たる.
予想通り嫌な予感は的中した.
一瞬針で刺されたような痛みが首筋を走り.泥の様に眠ってしまった.
その後.目が覚めると飛行機の座席に座っていた.周りを見渡すと藤崎と同じくらいの年齢の人が沢山居た.
まだ眠っている者もいれば起きて困惑している者もいる.
藤崎は隣の席の人を見ると起きていて冷静だった.
隣の席の人は自分が起きたことに気づいたのか話しかけてきた.
『 あの』
藤崎は応える
「はい?」
隣の人が問う
『 貴方の名前は?』
「藤崎です.」
『 私は朝霧です.』
『 お聞きしたいことがあって..』
「何でしょうか?」
『どうやって此処に乗ったか分かりますか?』
「確か家に着いた時にチケットを見つけて.そこから記憶がありません.」
『 同じです.』
「此処は何処なんでしょう..」
ピーン
飛行機から着陸アナウンスが流れる
<(間もなく当機は着陸致します.決して席から立たれないようにお願いします
窓を見るがまだ地面すら見えない.
すると飛行機は着陸体制に入って
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!