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教室リーグ~底辺モブ生徒が分析スカウターで超名門校の序列をぶっつぶす~
第122話 - 第122話 【太陽の降臨】10点差の絶望を切り裂く!ついにコートへ降り立った王の、圧倒的な奔流
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1,412文字
2026年06月28日
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2026年06月28日
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そして大会三日目:三回戦
相手は優勝候補の一角、東京代表・修専大学付属高等学校。
この試合は、地獄だった。
大槻という巨大な柱を失ったチームは、揺れる。
修専の連続スクリーンからの高速展開に、ローテーションが一手ずつ遅れる。
烏丸はベンチで「ファイト!ファイト!」としか言えない。
意味のない音だけが空気を震わせる。
第3クォーター終了、49-61。10点差以上のリードを許す。
スコアボードの数字は、観客席にいる俺の胸にも重く沈んだ。
斎藤が顔を歪める。
「ダメだ。完全に流れを持っていかれている。天宮の采配にも限界がある」
柴田が頭を抱える。
「嘘だろ!俺たちの冬がこんなところで終わるのかよ!」
その絶望的な状況を、救ったのはやはり王、天宮蓮司だった。
残り8分。天宮が、ゆっくりとジャージを脱いだ。
采配に専念していた太陽王が、この大会で初めてコートに立ったのだ。
その瞬間、空気が変わる。
太陽が一歩、床を踏む──音が違った。
天宮は最初のポゼッションでピックを呼ぶと、ヘッジの足を一瞬で見切り、スプリット。
ヘルプが来る前にノールックでベースラインへ──ダンク。
戻りざま、手刀のような合図。
そのあまりにも圧倒的な才能の奔流が、相手チームの戦意を根こそぎ、奪い去っていく。
天宮:「サイドピックはICE。縦は切る。最後の3分はスイッチで耐えろ」
次の守備。
サイドのピックをベースライン側に追い込ませ、二人目で挟み上げる。スティール。
天宮のドライブ、そしてステップバック──ネットだけを揺らす。
点差が、削れる。─会場のざわめきが、うねりに変わる。
だがその代償は大きい。選手として、そして監督として。
二つの重責を一人で背負う、彼の魂は明らかにすり減っていった。
ミラー:「見たか音無。あれが太陽の本当の戦い方だ。自らの身を削って、世界を照らす」
奏:「ああ。だがこのままでは、あいつは壊れるかもな」
ミラー:「そうだな。だからこそ脚本家。お前の出番だろ。いつものように敵の弱点をスキャンして、王の負担を軽くしてやれ」
俺は、そのミラーのあまりにも正しい提案に静かに首を横に振った。
奏:「いや」
ミラー:「何だ?」
奏:「今回は、できれば何もしたくない。俺は見たいんだ。俺の脚本も、この眼の力もない状況で。あの太陽がどこまで輝けるのかを。俺はただ信じる。天宮蓮司という王の光を」
残り2分、66-66。
修専のエースがトップからのプルアップ。
リムに当たって弾むボールを、長峯が空中で掴み取る。
速攻──天宮へ。
飛び込む二人の間でわずかに減速、ライン際へ運び、背後から走り込んだ松川にリバース・ハンドオフ。レイアップ、決まる。68-66。
残り27秒。修専大学付属高等学校にフリースロー。一本目、決める。68-67。
二本目、外れたボールを押し込まれ、68-68。会場が轟く。
残り14秒、洛北祥雲ボール。
天宮がトップでボールを受ける。
時間を溶かし、左に二歩、右へ一つ、フェイク。
相手がわずかに体勢を崩した瞬間、切り裂く。
ヘルプが遅れる。
空中で肩をぶつけられながら、体をひねり、ボードに当てる。ブザー直前、ボールは吸い込まれた。
70-68。
最後の0.8秒、ロングパスは長峯がはたき出す。
ブザーが割れ、歓声が爆発する。
勝った。
だが、ベンチに戻った天宮の呼吸は、浅い。
氷嚢が両膝に載せられ、汗が滴り落ちる。
選手と監督、その二つの重責を初めて一人で背負った代償が、容赦なく肩にのしかかっていた。
コメント
1件
あおいです🌷 第122話、一気に持っていかれました。天宮がジャージを脱いだ瞬間の空気の変わり方、本当に鳥肌でした…「太陽の本当の戦い方」がまさに体現されていて。でも同時に、両膝に氷嚢を当てて浅く息をするラストシーンで、その輝きの代償がひしひしと伝わってきて切なくなりました。王の光を信じると言った奏くんの覚悟も響きます。次の一手が気になる…!
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