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タイトル「気づいてるよ」


ー テヤンの視点 ー


☀️「……あいつら、またやってるよ」


練習室の隅でヨンベは、溜息混じりに笑った。スンリがジヨンにまとわりついて、ジヨンがそれを払いのける――けれど目は、いつもより優しく揺れている。


昔から分かっていた。スンリはジヨンのことが特別で、そしてジヨンはそれを分かっていて、受け止めきれないでいる。


☀️「ジヨンって、めちゃくちゃ不器用だからな」


ヨンベは一度、ジヨンにそれとなく聞いたことがあった。


☀️「スンリの気持ち、どう思ってんの?」


ジヨンはふてぶてしく笑っただけで、何も答えなかった。


でもそのあと、スンリの名前を呼ぶ声が少しだけ優しかったから、それが答えなんだと思った。


☀️「もう素直になっちゃえばいいのに、ヒョンも」


ヨンベは思う。スンリがあれだけ真正面からぶつかってるんだ、もうちょっと報われてもいい。


けどまぁ、ジヨンだから。きっとギリギリまで焦らすんだろうな。


 • 


ー TOPの視点 ー


🔝「青春かよ」


タプはその日、廊下の自販機前でスンリとジヨンが口論してるのを見た。スンリは笑ってるけど、目の奥はずっとまっすぐ。ジヨンは眉をしかめているが、明らかに“逃げ腰の照れ”。


まったく、分かりやすい奴らだ。


🔝「お前ら、付き合ってないフリすんのそろそろやめろよ」


わざと聞こえるように言うと、スンリは🐼「付き合ってないですよ!」とすぐ否定。


ジヨンは🐲「誰がコイツなんかと!」と一蹴する。


でも、背中合わせの距離がやけに近い。


🔝「……やっぱ青春だな」


苦笑しながらコーヒー缶を開けて、タプは廊下を去っていった。ああいうのを見ると、自分も昔の曲でも聴きたくなる。


冷たくしてるくせに手は離さない。そんなジヨンに、スンリはきっと、最後までぶつかっていくんだろう。


まったく、いい後輩を持ったな、リーダー。


 • 



― テソンの視点 ―


👼「……もうキスしちゃえばいいのにね、あの二人」


口に出したのは、いつもの軽い冗談のノリだった。でも、それを聞いたヨンベとタプは、ふっと笑って「だよな」って返してきた。


――全員、気づいている。


だけど、当人たちだけが気づかないふりをしてる。

 • 


今日もそうだった。スタジオでの打ち合わせが終わったあと、スンリが真剣な顔でジヨンに話しかけてた。


🐼「ヒョン、俺さ、ほんとに――」


🐲「うるせぇよ、黙ってろ」


その言い方が優しさの裏返しだって、他の誰よりもテソンは分かってる。

だって、ジヨンの目が揺れてた。言葉と反比例するように。


 • 


👼「ねぇ、スンリ」


楽屋でこっそりスンリに声をかける。


🐲「ジヨンヒョン、照れてるだけだよ。分かってるでしょ?」


スンリは一瞬目を丸くして、それから困ったように笑った。


🐼「分かってても、返事ないと不安になるんですよ」


👼「そっか。……でも、あの人、ヒョン風吹かせたい人だから。ちゃんと待ってるスンリがいるの、嬉しいんだと思うよ」


それでもスンリは、黙って目線を落とした。

テソンはその背中に、なんとなく自分の役割を感じた。


**


夜、ジヨンがひとりでリビングに座ってるのを見かけた。スマホを触りながら、眉間にシワ寄せてる。

……きっと、スンリのLINEを見てる。


👼「ねぇ、ジヨンヒョン」


🐲「なんだよ」


👼「スンリのこと、好きなんでしょ?」


🐲「……バカか、お前も」


👼「ジヨンヒョンって、そういうとこ分かりやすいよ」


ジヨンは黙った。

でも、スマホの画面に打ちかけた文字を見て、テソンは小さく笑った。


画面には、


🐲「お前、ほんと面倒くさいけど、……嫌いじゃねぇよ」

と打ちかけて、まだ送られていないメッセージ。


🐲「……送らなくても、ちゃんと伝わってるから。あいつ、見てるよ。ずっと」


 • 


ジヨンはその夜も結局、送信ボタンを押さなかった。

でも翌朝、スンリが嬉しそうな顔をして話しかけてきたのを見て、テソンは確信した。


言葉じゃなくても、愛情ってちゃんと伝わるんだなって。


👼「はぁ……めんどくさいふたり。でも、そういうのも悪くないかもね」


誰にも聞こえないように、テソンはそう呟いた。


ー その夜 ー


ジヨンはベッドに寝転びながら、スマホを見つめていた。スンリから届いたメッセージはただ一言。


🐼「おやすみ、ジヨンヒョン」


それだけ。だけど、何度も読み返しては、消せずにいる。


枕に顔を埋めながら、小さく呟く。


🐲「……バカ」


だけど頬は、少し熱かった。


部屋の外では、ヨンベとタプが深夜のミーティング中。


🔝「ジヨン、そろそろ落ちるかもな」


☀️「いや、もう落ちてる。あとは認めるだけだ」


彼らは全部分かっている。


リーダーと末っ子の、複雑で、真っ直ぐな距離感を。





2000文字もいっちゃった、、、

長くなってすみません🙇‍♀️

この作品はいかがでしたか?

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コメント

1

ユーザー

恋物語の進展は…最高に、ドキドキして、続きが気になります!!!👍👍💕更新、楽しみに、してます!!!👍👍

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