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「うわっ」
呪力を一切感じなかったから、背後にいる人に気づかなかった。
「よォ、坊」
「は…?」
その姿を見るとかつての僕が殺した、 禪院甚爾だった。いや、伏黒、と言った方がいいのか…
いやそんなことよりなんでこいつがここに!?
「クスクスッ」
焦っている僕をみて甚爾はバカにしながら笑った。なんだこいつ!!
「なぜここにいる?何が目的だ?」
「まあ落ち着けって。」
僕が呪霊を祓い終わった後、甚爾は歩きながら喋り始めた。
「まず、俺がまだ生きている理由は…」
俺は思わず息を飲む。
「わからん」
「おおん?!」
わからん、?!あ、ありえねぇ!!!
「なんか目ぇ覚めたらいつの間にかベッドの上だった。」
「はぁ?…理由さぐっても意味無さそうだし、目的を教えてもらおうか。 」
「はっ、そんな重い話なんかじゃねぇよ。津美紀の誕生日がちけぇだろ?だから恵とサプライズを、しようって話をしてんだ。」
は????え…??恵と?甚爾が?????いやえ?????もう今無量空処状態でっせ?
「俺らで案だしてみたけど全く分からなくてな…だからお前に助けを求めようとしたんだよ。 」
ええ!?僕甚爾のこと殺したよね…?甚爾も僕のこと殺しかけたよね…??
でも…最近みんなが構ってくれなくてなんか…うん…寂しかったからちょっと行ってみたいような…
「来る…よな?」
くっ、やめろ!めっちゃ行きたいじゃんか!!
「行く!!!!」
気持ちが溢れて勢いで言ってしまった。
「決まりだな」
甚爾は二カッと笑って僕を伏黒家に連れて行った。
「五条先生!大丈夫ですか?親父になんもされてませんか?」
「あはは!大丈夫だよー」
「今はなんもしねぇよ」
「あ?今はってなんだよ殺すぞ死ね!」
「おいおい親父に向かってなんだぁ?その口の利き方はァ」
「落ち着けってバカ!!!」
楽しい。なんだか久しぶりだなぁ、この感じ。緊張感が無くてゆるゆるしてる。ずっとここにいたいなぁ。
「じゃ、まず津美紀のプレゼントとパーティーの予定を決めましょう!」
「楽しくなってきたねぇ!!」
「はっ、子供かよ」
壁の薄い思い出の詰まった伏黒家で沢山はしゃいで沢山考えてご近所さんに怒られた!
傑視点
▼▼▼▼▼
最近悟を見かけていない。元気にしているだろうか…
まあ、悟は最強だ。何とかしているだろう。
最強だからこちらの辛さがわかっていないんだよな…
だから七海や硝子もイライラしてしまうんだよ。私も含めてね。
誰も理解できないんだから悟が私たちを理解して欲しいところだ。まあ、出来ないだろうね…人間の心すら持っているのか分からないのだから…
はあ、先が重いな…さとるは本当に手が掛かる。
続く