午前中の授業が一通り終わり、昼休みの時間に突入した。僕がいつも昼食を食べる屋上に行こうとお弁当を持った時、「なぁ」「ん?」「一緒に飯食おうぜ!」と灰が誘ってきた。「あ、うん。どこで食べる?」灰はうーん、と悩んで「四季がいつも食べてる場所!案内ついでにな」 ?! 「ん、どうした?ダメだったか?」「いや…イヤではないよ、ただビックリしただけ。」「?」まさか自分が食べてる場所を指定されるとは思わなかった。「いいよ、行こ。僕がいつも食べてるのは屋上だから。」「おう、行こうぜ!案内ヨロ」「うん…」灰は以外…ではないが人と打ち解けるのがすぐに出来るようだ。
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屋上について僕は入り口から向かって右の日当たりの良い いつものベンチに座り、その隣にとなり座るぞ、と灰座って僕は弁当箱を開いた。(今日はしょうが焼きか…)すると灰が顔を覗かせてきて「うぉっ、四季のうまそーじゃん!」「そうかな……親が作ってくれたんだけど」僕は逆に灰のは?と顔を覗かせた。「ちょっ?!」野菜、肉、ご飯、そして…フルーツ、というなんとも子供に出すようなお弁当の中身だった……「……、」「ふっ、はははっ!」「笑うなよォ、四季ぃ」僕は思わず笑ってしまった。馬鹿にはしていないが高校生であの様な弁当は見たことがなかった、そのため笑ってしまった。不覚だ。「フルーツって…w」でも、僕はまだ笑ってしまう。「いやぁ、だって甘いの好きだし…//ってか、まだ笑ってんのかよ!ツボ浅いなァ四季は」これほど笑ったのはいつぶりだろう、少なくとも中学生からはこんなに笑ってない。(笑ってないで早く食べないと……)やっと正気にもどった。そのあとは雑談しながら弁当を食べていた。
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「あ、そういえば何で灰はこっちにきたの?」「ほへ?」口を動かしながら答える灰。「の、飲みこんでからで良いよ。」しばらく待ってようやく飲み込んだ。「んぁー、親の仕事の都合」「へぇ~」………………………………無言が続く。「なぁ、何で聞いてきたんだ?」「そりゃあ気になるし…。」そうか?と灰は返してきた。「いや、何でかわからないけど何か大きな理由があるんじゃないかなって思って」「…そんな期待してるほど大きな話じゃなかっただろ?」「まぁ」お互いに空を見上げる。「ん、あそうだ、四季イチゴいるか?」「いやいいよ、灰が食べなよ。」「いや、四季が食べろ。」(な、なんで…)「わ、わかった。わかったから口にイチゴを押し付けないで……」そのまま灰からもらった。(ん、意外と美味しい……)「このイチゴ甘い……」へへっと誇らしげに灰は言った。「そのイチゴは農家のいとこから送られてくるイチゴなんだよ」へぇ、どうりで甘いわけか………「凄いんだね、灰のいとこ」「ははん!そうだろ?」 キーンコーンカーン、「あ、チャイムなったね。」「よし、もどっか。」僕はうん、と頷き灰と共に教室へ戻っていった。
あとがき
第2話を見てくださり誠に感謝感謝です!!今回は早めになりましたが、ほとんど毎日投稿するので今後とも読んでいただけると幸いです!それでは次のお話で、さようなら~
ヨヅキ
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