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12月10日、ある1人の少女が拉致された。
少女の名前は『天庭 玲桜(あまば れお)』。
幼い時から施設で暮らしてきた。
ーー
目が覚めると薄暗い無機質な部屋にいた。
「…ここはどこなの?」
玲桜の反対側に、謎の少年がいた。
「…」
「お前は誰だ?」
玲桜は少年にそういった。
「名乗る程のものではない。」
ーー
同時刻の東京警察署。
捜査本部長『千景 流覇(ちかげ りゅうは)』がこういった。
「先日、天庭玲桜という少女が消息不明になった。詳細は不明。そして、上からの命令で特殊部隊を立ち上げることとなった。」
捜査一課<神城 怜(かみしろ れい)>が反対する。
「それは何故?俺は反対する。」
「さっきも言ったはずだ。上からの命令。…お前が中心となってな。」
ーー
玲桜と少年の沈黙。
「…もうそろ警察が動き出す頃だ。」
玲桜は首を傾げる。
「何故そんな事が分かるんだ?」
「神城怜…あんたの兄さんが動き出すはずだ。愛する妹…天庭玲桜の為にね。」
何故こいつは私の名前がわかるのか不思議だった。
ーー
捜査本部「Special Operation Shadow」通称「S.O.S」
「指揮官の神城だ。何かわかったことは?」
『明神 朱璃(みょうじん しゅり)』捜査官が告げる。
「誘拐されたのは天庭玲桜。年齢不明で幼い頃から施設で暮らしています。」
『響木 昴真(ひびき こうま)』刑事が続ける。
「それと、玲桜ちゃんの他にもう1人、「高冷無 嶺山(たかざな れいざん)」という少年が誘拐されています。」
怜は戸惑う。
「その嶺山って言う少年って…」
「怜さんの知り合いですか?」
「いや、何でもない。」
高冷無 嶺山(たかざな れいざん)。怜は聞いた事がある名前だった。
朱璃が告げる。
「怜さん。犯人の場所が特定できました。東京都渋谷区の廃病院です。」
「そこに爆処理班等を向かわせる。全員気を緩めないで。」
ーー
深夜1時。
玲桜と嶺山はまだ拘束されてる。
誰かがやってくる。
「…」
犯人は嶺山の拘束だけを外した。
「何故?私はこのままなのか?」
すると、犯人はこう告げた。
「まだ…やってもらいたいことがあるんでね。」
廃病院の外では警察が囲っていた。
「犯人は何の目的で…」
すると、中から1人少年が出てきた。
高冷無嶺山だった。
昴真が無線で怜に報告する。
「怜さん。廃病院から少年が出てきました。恐らく、高冷無嶺山という少年かと。」
「すぐに保護しろ。詳しい話はこっちで聞く。」
ーー
廃病院の中。
犯人は冷たい声で玲桜にいった。
「れーくんはあなたにとんでもない恨みを持っている。」
玲桜が首を傾げる。
「れーくん?誰だそいつは」
犯人は静かにいった。
「…高冷無嶺山。」
その瞬間、玲桜の顔が青ざめた。
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