学パロ
※太乱※
ある日から、乱歩さんは他の人を連れて登校するようになった。
その人の歳は私より1つ歳上だと思う。オレンジ色の髪をした不良だった。
だけど楽しそうだった、誰と居る時よりも、その顔は輝いて見えた。認めたくなくて、許せなくて、どうしたらいいか判らなかった。
『きっと乱歩さんは“恋”をしたのだろう』そんな簡単な答えを認めたくなかった。
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何週間か学校に行かなかった。前までは弾むようにベッドから起き上がり、朝の準備を整え、今日は何の写真を持って行こうか悩んでいる頃だろう。
今はそんな事、出来るような精神状態ではなかった。毎日のように睡眠薬を大量に摂取し、毎日のように自傷行為をする。だけど、毎回一向に死ねやしない。前まではそんなこと、忘れるぐらいアナタのことで頭がいっぱいだった。この心病も、恋という言葉で片付けて愛せないだろうか?
そんな莫迦莫迦しいことを考えていた。なぁーんだ、まだ余裕あるじゃん。
ピンポーン
玄関のチャイムがなった。恐る恐るベッドから起き上がり、玄関の鍵を開けてドアを開いた。そこに立っていたのは……
コメント
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好きです…!続き待ってます!
オレンジ髪中也