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※太乱※
学パロ
担任の“織田作之助”先生だった。歳は34ぐらいだった気がする。でも違う。私にとって先生なんかじゃない、私の従兄弟で、唯一の家族なのだ。
織田作先生は心配そうな顔をしてくれた。
「おい、太宰、大丈夫か?最近全く学校に登校してなかったが…」
次の言葉を発する前に、私は織田作先生⋯いや、織田に抱きついた。
これが私にとってのせめての甘えだった。
織田作は少々混乱していたが、部屋を見渡して何となく、状況を理解したらしい。
1分ぐらい織田作に抱きついたままだった。織田作は私の背中をポンポン叩くだけで1分間ずっと沈黙していた。でも善かったんだ。その1分間、私はこの何週間ずっと病んでいた心が少し、救われた気がした。
「太宰、また自殺しようとしていたのか?」
さっきまで黙っていた織田作が聞いてきた。
「うん…。自殺しようとしたけど、中々死ねないんだ、。」
織田作は溜息をついた。事情が聞けて安堵したのだろう。
その後、部屋の片付けをした。(勿論ベッドの上の写真はそのまま)織田作は見たのだろうか、同じ人の写真を何枚もベッドの上に置いてあるのを見て、どう思ったのだろう。
「太宰。お前が何をしようとしているかは知らんが、せめて出席ぐらいはしとけ。途中で抜けてもいいからな。」
織田作はそれだけ云って帰っていった。
織田作も織田作なりの慰めかたなのだろう。
そこまでされてしまっては仕方無い、死ぬほど辛いけど行くしかない。明日から。