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※この話は全て架空の創作物です。
政治的意図が無いこと、また拙い文章で
ある事を予めご了承下さい。
カッカッカッ…………
小綺麗な廊下に足音が響く。
その足音一つでこの建物……いやこの校舎がどれほど大きいのかが分かる。
足音の主、この学園の最高責任者兼
第三学年特別科を担任する国際連合、
通称 国連は今自分の受け持つクラスへ向かってる最中である。
ライトブルーのスーツ、真っ白なネクタイに身を包み、ネクタイには彼のお気に入りであるオリーブの葉の形に象られたネクタイピンが付けられている。
藍白の髪と純白の羽が歩く度に軽く揺さぶられる。
彼の長い脚と美しい顔面も相まってその姿がまるで絵画に描かれた神様そのものの様だ。
美青年という言葉がこれ程似合う者もそうそう居ないだろう。
周りからそんな事を思われているだなんて当の本人は欠片も想像していないのだろうか。呑気に、そして何やらとても上機嫌そうに口角を上げ、小さく鼻歌を歌っている。
🇺🇳『フフッ、今日から新学期だなぁ〜。 クラス名簿を見たけれど、面白そうな子が沢山で今からワクワクしちゃうよ♡ 』
🇺🇳『まっ、うちはクラス替えが無いから皆前期と同じ見知った顔なんだけどね〜。』
自分のクラスに着くまで暇なのだろう、
一人でくだらない事を呟きながらこのクソ長い廊下をトコトコ歩き続けている。
だが、その時間も間もなく終わりそうだ。
国連はとある部屋の前で足を止めた。
その部屋には『特別科』と書かれた札がぶら下がっている。
🇺🇳『やぁやぁ皆さん
おはようございます。』
🇺🇳『今日から新学期ですねぇ〜。』
彼は何処か腑抜けた声で言った。
🇺🇳『とは言ってもクラスメンバーは変わっていませんがね。』
ふぅっと彼は一息ついた。
🇺🇳『さて、』
🇺🇳『皆さんは第三学年、つまりこの学園の最上級生にあたります。』
🇺🇳『新学期が始まって、中弛みしてしまわないように努めて頂きたいのです。 』
🇺🇳『他の学年には、この休み中に問題を起こして謹慎を食らった方もいらっしゃいますからねぇ……。』
国連は気まずそうに目をそらした。
きっと彼が気に入ってる『彼ら』の中の誰かがやらかしたのだろう。
🇺🇳『……………まぁ、このクラスの方々は大丈夫そうですがね。』
🇺🇳『なんせこのクラスは数多の国の中でも…』
🇺🇳『あら、鐘が鳴ってしまいましたね。』
🇺🇳『僕からの朝の挨拶はこれで終わりです。』
🇺🇳『課題は各教科ごとに回収します。 』
🇺🇳『さぁ、テキストを開いて!』