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びーえる
ちぎいさー。
れつごー
潔→視覚障害
もしも、君の顔が見れたなら
潔「千切ッ!どこッ?」
千切「こーこッ!」
潔「なんで、近くにいないのさ、」(シュン
千切「悪い悪いッ!飯作ってたッ!」(笑
千切「早く食うぞッ!」(ニカッ!
多分千切は、いい笑顔なんだろう。
でも俺は、千切の表情、顔すら見た事ない。
あァ、1度でいいから、見てみたい。
彼の顔を。
でも、千切は俺の、恩人なんだ。
世界から爪弾きにされていた俺に。
千切は、手を差し伸べてくれた。
千切の声を聞くと、初めて、
真っ暗な視界に,
日が差したような感覚に陥る。
でも、
やっぱり、心のどこかでは、
彼を、信用してないんだ、
自分でも、わかってる。
最低な人間だなんて、
1番解ってる。
でも、一度負ってしまった傷はもう、
完治しない。
治せることなら、
とっくに治してる。
でも、治らない。
多分俺は、なんかしらの、
呪いに かかっているんだろう、
そう言い聞かせて、数年、
俺の目が治るという話が、来た
だか、治すのにも、金がかかるもんだから、
どうしようか迷った。
目が見えないのは不自由だが、
この生活に慣れてしまった。
潔「これは、千切と相談だな、」
(((((ガチャッ
千切「おッ!おかえりッ!」
潔「ちょっと話したいことがあるんだけど。」
千切「お、おう。」
潔「あ、あの、俺の目見える様に
なるかもしれないッ!」
千切「はッ、そ、それほんとかッ? 」
潔「…」(コクッ
俺は小さく頷く
千切「…」((((ギュッ
俺は、急な、優しい暖かさに襲われ、
間抜けな声が出る。
潔「へッ!!!」
千切「その手術、受けようッ!」
潔「ッ!!!!!」((泣
千切「泣くなよッ!泣くのは、
目が見えるようになってからなッ!」
潔「ッ! うんッ!」
千切「愈々、明日だな、」
潔「そうだね、」
千切「緊張するな、」
潔「なんで、千切が緊張するんだよッ!」(笑
千切「嫌ッ!緊張するだろッ!
彼女の目が見えるようになって、
うわ、なんか思ってたのと違うわ、
別れよ、とか言われたら嫌だろッ!」
潔「ふはッ!」(笑
千切「なッ!なんで笑うんだよッ!」(照
潔「だって、そんなこと気にしてるとは、
思わないじゃんッ!」(笑
千切「なッ!そんなことっていうなよッ!」
潔「…」((((ギュッ
千切「えッ?」(照
潔「大丈夫、俺、千切の事
世界一大好きだからッ!」(ニカッ
千切「…」(照
たぶん千切は今、
すごく照れてるはず。
だって、千切は、照れるとすぐ黙る。
潔「ねぇ、ちょっと目瞑って。」
千切「??、おう」
俺は、千切の顔を、くまなく触る。
手の感覚を頼りに彼の顔を想像する。
女性と勘違いする位、長く、
手触りの良い髪
くっきりとした、二重。
ぷっくりとした、涙袋。
びっくりするくらい、柔らかい唇。
この唇で、キスされてたと思うと
少し照れる。
少しつり上がった目。
長いまつ毛。
手術当日。
ほとんど記憶が無い。
ただ、一つだけ、
一つだけ覚えていることがある。
それは、千切が、俺に掛けてくれた一言。
世一ならきっと大丈夫だ。
多分、初めて世一って呼ばれたと思う。
そこからは、覚えてない。
麻酔が効いて寝ていたんだろう。
目が覚める。
期待と興奮で胸が高鳴る。
ゆっくりと目を開ける。
目を開けた瞬間に、
窓から入ってくる太陽の光を浴び、
再び目を閉じる。
もう一度、目を開ける。
やはり太陽は眩しい。
何度か、瞬きをする。
やっと太陽になれて、
ゆっくりと大きく目を開ける。
千切「よ、世一ッ!お、俺が見えるかッ!」
潔「あぁ、はっきり。」
千切「ッ!!!!」(泣
潔「見えるよ、豹馬の顔ッ!」(泣
予想どうりだったよッ!