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入院して、2週間。だいぶ張りもとれてきたからか、凄い動くようになって……

逆子になった。

子宮頸管も、ちょっと短いらしく、そのまま入院継続……

明日には33週に入る。


ひなの「やっほー!」

○○「え、ひなのちゃん!?一人で来たの?」

ひなの「んーとね…」

康二「待ってよ、もう!」

○○「康二くん!?」

康二「○○ちゃん、体調どう?」

○○「ん、体調はいいかな!まだ逆子治らないのがねー」

康二「そっか!今日、ひなのちゃん、学校早く終わってん。せやから、俺が面倒みとるんやけど、まぁ、甘えんぼさんやからなー、振り回されとるんよ」

○○「え…大丈夫??ちょ、ひなのちゃん?」

康二「えーよ?こうやって振り回すくらいできるのは、俺やからやろ?1人くらい、そういう人おってえぇんよ!それに、多分試されてんやろなて思うから。ひなのちゃんがそんな子やないのはわかっとるから。」

○○「康二くん……」

ひなの「ね、おねーちゃん、赤ちゃんまだ産まれない?まだ会えない?」

○○「ん、まだだねー、今はまだお腹に居て貰わないとねー。早く会いたい?」

ひなの「うん!早く一緒に遊びたい!」

○○「そっか(笑)」


そう言いながら、ひなのちゃんはお腹に、優しく声をかけた。


ひなの「ママも、ひなのも、パパも、みんな待ってるよー!ママをあんまり困らせちゃだめだよー」


って。ほんと可愛い…


○○「ふふふ。頼もしいお姉ちゃんだね」

ひなの「あ、そだ。おねーちゃん、コレ見て?」


そう言ってひなのちゃんはテストを私にみせた。


○○「え!?100点!?凄いじゃん!!」

ひなの「初めて取れたの!阿部ちゃんがね、教えてくれたの!」


なるほど(笑)


○○「良かったね!」

康二「すごいやん!ほな、今日は康二特製の青椒肉絲つくったるわ!」

○○「うわっ!食べたい!!」

ひなの「やだ。ひなのピーマン嫌いだもん!食べない!」

康二「な、な、なんと!?」

○○「こら、好き嫌いしないの!」

ひなの「……ピーマンは嫌だ!」

康二「ん、なら生姜焼きにしよか?」

ひなの「やだ!」

康二「え?」

○○「康二くんの作る、青椒肉絲も生姜焼きも美味しいよ?」

ひなの「……ママが作るのが食べたい…」

○○「ひなのちゃん……」

康二「そっか、ママの味恋しいか。俺もやねん。おかんの作る青椒肉絲がめちゃくちゃ上手いんよ。作り方同じなはずなんやけどなぁー、不思議よなぁー。」

ひなの「………」

○○「ひなのちゃん?」

ひなの「おねーちゃん早く帰ってきて?」

○○「え?」

ひなの「パパが、寂しそうなんだもん。最初はひなのがいるから、寂しくないって沢山笑ってくれたんだけど、最近、パパ…なんかひなののことより、赤ちゃんのことばかり。名前とか…ひなの……いない方が……」

○○「ひなのちゃん……」

康二「それは照兄が悪い!こんな小さな女の子泣かすなんて、俺が許さへん!」

○○「ひなのちゃん?」

ひなの「ん?」

○○「ギューってしよ!」


そういうと、ひなのちゃんは、不思議そうにしながらも、小さな体で、私をギューってしてくれて。まあお腹大きいから、手は回らないけど(笑)

私も、ギューって返した。



○○「ひなのちゃんは赤ちゃんのこと好き?」

ひなの「うん。好き。」

○○「パパもね、赤ちゃんのこと好きなんだよ?一緒だね。」

ひなの「でも……ひなののこと…」

○○「ひなのちゃんのことも、パパも、おねーちゃんも、赤ちゃんも、だーいすきだよ?」

ひなの「ほんと?」

○○「ほんと。パパが寂しそうなときは、こうやってギューってしてあげて?」

ひなの「……うん。わかった。」


そう言った途端、いきなりお腹の中が騒がしくなったかと思うと


○○「った!っ!いたっ!痛いって!………っ!!」

ひなの「え?」

康二「だ、大丈夫なん?せ、先生よぶ?」


しばらくすると、落ち着いてきた。

地味にまだ痛みはあるけど。



○○「…はぁ、びっくりした。でもなんか、もしかして……」

康二「ん?」

○○「逆子なおったかも?なんか、グルンて動いた気がする。めちゃくちゃ足でお腹蹴り、足のばしながら動いたから……」

ひなの「大丈夫??ひなのがギューしたから?」

○○「ん?違うよ?ギューしようっていったの私だし、きっと、赤ちゃん、嬉しかったんじゃないかなぁ?」

2人の為に照らす光

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