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あれから、夕方、外来終わりに、先生が回診にみえ、お腹を触り、逆子がなおってる事がわかった。
35週までは入院で、なんも無ければ、退院することになった。
あと、2週間くらい。
○○「ひなのちゃんのおかげだね!」
康二「すごいやん!」
ひなの「えへへっ!」
それからひなのちゃんは、まだ病院にいたいと言うから、照に連絡し、康二くんはお店もあるからと帰ってった。
宿題して。お腹に話しかけながら、ひなのちゃんも寝てしまった。
丁度看護師さんが来たタイミングで、ひなのちゃんをベッドに横にし、私も、少し横になる。添い寝するみたいに。
しばらくして、照が来た。
○○「あ、お疲れ様!」
照「ひなのは?」
○○「ん、ここに寝てる」
照「え?笑」
○○「泣いてたよ、ひなのちゃん。」
照「え?」
○○「私はいない方がよかったかなって…」
照「なんで…」
○○「照、最近笑ってる?」
照「え?」
○○「ひなのちゃんのこと、ちゃんと見てる?」
照「見てる……つもりだけど?」
○○「子供ってすごい敏感だから。照、ちゃんと寝てる?」
照「………」
○○「照……ギューしよ?」
照「え?なに?(笑)」
両手を伸ばし待つ。
恥ずかしそうにしながらも、ハグしてくれる照。
○○「照?」
照「ん?」
○○「寂しい?」
照「……ん。寂しい……」
少し声を震わせながら、小さな声で聞こえた。
○○「……あたしも本当は寂しい。照がいないの。」
照「○○……」
○○「36週なったら退院していいんだって。」
照「え…?」
そういうと、横に座る照。
○○「ひなのちゃんが、逆子なおしてくれたんだよ?」
照「すごっ!」
○○「やっぱり、お腹の子も入れて、4人で居たいな。照には沢山負担かけるかもしれないけど……だめ?」
照「…でも、体調とか、昼間は1人じゃん?」
○○「ん、でも、それは実家でも変わらないし。」
照「……○○が負担にならないなら、もちろん、いいけど…」
○○「照と一緒にいたい……」
そう言って私は照にだきついた。
照もそっと抱きしめてくれた。
やっぱり落ち着く……
○○「……私、ちゃんとお母さんになれるかな……」
ひなの「なれるよ?おねーちゃんなら。」
ギュー。
○○「え?」
照「ん?ひなの?」
ひなの「ひなのおねーちゃんの作るご飯食べたい。おねーちゃんのお手伝いちゃんとするよ?パパのお手伝いも。」
照「ひなのはいつもしてくれてるもんな。すごい助かってるよ!ひなの…ごめんな、悲しい思いさせて…」
ひなの「ん、大丈夫。」
○○「あ、そだ、名前3人で考えようよ!ひなのちゃんも!」
ひなの「え?いいの?」
○○「うん!」
照「そだな!でも、もう今日はこんな時間だし、明日の準備して、早く寝ないとね?明日一緒に考えよっか。あ、明日休みだから、お昼すぎ来るよ!」
○○「ほんと?」
ひなの「いいなぁ、パパだけずるい!」
○○「じゃあ、明日ここで、一緒に夕飯たべよっか!」
ひなの「え?ほんと?やったー!」
ひなのちゃんが懐いてくれた気がするし、これなら、頑張れるかなって思えた。
きっと思うより簡単じゃないと思うけど。
もちろんお腹の子もだけど、ひなのちゃんのこの笑顔を守りたいなって。
きっと、お父さんも私の事そう思ってくれてたのかな?
お母さんも、辰にぃのこと……