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女子研究大学短編集

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女子研究大学短編集

54 - .꒰ঌ👾🪴👑 少女レイ 4໒꒱.

♥

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2024年05月21日

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【設定】

しろせんせー×まちこりーた×ニキ

高校生パロ。

少女レイの曲パロ。

____________________


《そんな形で___________。》


____________________


💛「…ふざけんなよっ……、、」



やっと溢れた涙。

果たしてそれが正解だったのか、はたまた誤っていたのかは分からない。

……でも、これだけは伝えたかった。



💛「そんな形で___________。」

____________________


彼女の葬式を終えた次の日のこと。

ボビーは学校に来なかった。

……彼女を追い込んだ罪悪感からなのか、クラスメイトは俺に一切話しかけず、クラスには重い雰囲気が漂っていた。


授業も、何もかもがつまらなかった。

当たり前のようにボビーと馬鹿をしてまちこりに怒られたあの日々は戻ってこない。

そう思うと、何もかもがどうでもよかった。


…………いっそのこと、俺も死んでしまえば__


そう考えて、頭を振る。

……きっとまちこりはそれを望んでいない。

ボビーだって、取り残されたらどんな気持ちになるだろう。

……俺だって、1人取り残されたらもうどうしようもない。



♡「…今日は、テスト前だから各自自習を__」



本当にテスト前だからなのか、彼女が居なくなった雰囲気に耐えられないのか、自習。そう言って担任が教室を出ていく。

……誰だって、自習は嫌だろう。

担任が出ていった瞬間、ちらほらとスマホを取り出す生徒。



💛(………………、)



勉強も、スマホも、何もかもやる気が起きない。

ただ、黒板を眺めるだけ。

そうしていると、急に誰かが口を開いた。



♡「あ、……」



♡「どしたん?」



♡「…いや、なんでも……、っ?!」



♡「……え、へ、白井……くん……?」



“白井くん”

その声が聞こえた瞬間足が動いた。

すぐに話し声の元へ駆け寄りスマホを奪い取る。



♡「っあ…………、」



💛「っ?!?!」



地域限定のテレビ番組。

偶然にも、放送されていたのはまちこりの自殺に関する放送。



♡『……い時、苦しい時、1人で抱え込まず……』



後ろに、いた。

彼が、俺の、親友が。



♡『っえ!?っそこの少年!!!だめ!!!』



♡『急にな……っ?!…ちょ、……っはっ?!』



スマホを持ったまま、外へ駆け出す。

……この距離で、間に合うはずなんてないのに。


スマホ越しに聞こえる踏切の音。

叫び声が聞こえる。



♡『……だめっ、、!……っぁ、、、』



♡『救急車!!!はやく!お前!電話しろ!!!!』



もう手遅れだと、分かっているはずなのに足を止められない。

……置いていかないで、



__なんで、お前まで



……なんでなんて分かっているのに。



💛「っはっ……はぁっ……ボビー……っ、、!」



地面を蹴る。

やっと見えた景色。救急車の音。



💛「っボビー!!!!!」



担架に運ばれる彼の姿。

俺を引き止める大人を無視してその元に駆け寄る。



💛「ボビー……!ボビーっっ!!」



♡「ちょっ!近づかないで……、、!」



💙「……に、き…………、、」



💛「…やめろよ…っは、なぁっ……!!」



💛「…まちこりもボビーもいなくなるとか……俺……っ、、」



💙「…にきぃ、、……おれ、つぐ、なえた、かなあ…………」



💛「ばかっ………………」



💙「……ごめん、ぜんぶ、おれ、の、せい……だった」



その言葉を最期に、ボビーは息を引き取った。

精神的なストレスによる、後追い自殺だった。

____________________


5年後__


電話を切って、息を吐く。

……こういうのは、外で聞くべきじゃない。

病院勤務のカウンセラーの面接。

合格。その言葉を思い出す。



💛(…よかっ、た…………)



かちゃ、とポケットからキーホルダーを取り出す。

……俺とボビー、そしてまちこりの3人でお揃いのキーホルダー。

あの日の数週間後、葬式にてボビーの家族から手渡された遺書にはこのキーホルダーが手紙とともに入っていた。

まちこりが虐めていた最中、まちこりにあげたキーホルダーと同じものらしい。

まちこりだけに上げようとしたけれど、無意識に3つ買っていたから、だと。



💛(……ほんと、ばか。)



あの日、まちこりの葬式の日、ボビーの言葉に俺が何か返していればボビーは死なずに済んだのか。

それはもう分からないことだが、今になって一つだけ、言えることがある。



“…にきぃ、、……おれ、つぐ、なえた、かなあ…………”



💛「……………………」



💛(そんな形で償えなんて言ってねぇよ。)



💛「……ボビーの、ばか。」



__一生、許さないからな。

____________________

____________________


小さな過ちによって、未来が大きく変わってしまうことがあります。

せんせーの行動は正しかったのか。償い方は正しかったのか。

この世に正しい正しくないなんてないのかもしれません。

では、ニキさんが望んでいた未来はなんだったのか。


珍しく今回は三角関係にしてみました。

少女レイは個人的にそんな雰囲気がしているので、、

少しだけ変わっている内容もあるかもしれません💦


1日2話づつ、計4話2日に渡ってお送りしました。

楽しんでいただけていたら幸いです。(楽しむという内容かはさておき……w)


では、ここまで見てくださった方にもしかしたら、ニキさんが望んでいた未来だったのかな、というお話をどうぞ。


𝐓𝐡𝐚𝐧𝐤 𝐲𝐨𝐮 𝐟𝐨𝐫 𝐰𝐚𝐭𝐜𝐡𝐢𝐧𝐠.

____________________


💚「あ”ーーーまた面接落ちたんだけど!!!」



💙「落ちすぎやろお前、俺は一発合格」



💛「すげぇよなぁ教員免許取得、俺は病院受かったよ」



💚「教員にカウンセラーねぇ…もっと職場考え直そっかな…」



💛「まーまちこりのペースでやればいんじゃね?」



💙「なんなら俺の職場来るか?w」



💚「いや私の頭では無理」



💙「自分で言うんか」



💚「…まーいいや!今日は2人とも飲むぞ!!!」



💙「…はぁ、」



💛「まーこういう日があってもいいっしょ!」



💙「…そうやなw」



「かんぱーい!」

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