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最高やん
side.Kt
次のTAK配信でスプラをやるらしく、3人で特訓する。あえて通話をしないことで”自己判断力を養おう”というちぐからの提案だった。スイッチにジョイコンをつけたままソファに腰掛けて集中する。僕は最弱を極めまくってるから少しでも役に立つために上手くなりたい。
「まず1勝……。このまま勝ち続けよう」
今日は順調。いつも的確に敵の位置を教えてくれるちぐの手助けがない分、いつもより周囲を見回す必要があるけどそれがさらに成長させてくれる。
アンプ内じゃ最弱だけど、最初はキャラコンすらままならなかったけど、やっぱりスプラは楽しい。というか、誰かと協力してやるゲームは楽しい。
「けちゃー?あれ、ゲーム中だった?」
「うん。次のTAKに向けて練習中」
「熱心だなぁ。俺の膝おいでよ」
まぜちがやってきて、問いかけてきたから遠慮なくまぜちの膝を陣取って座る。バックハグ状態で顔が近くなる。ほんとに綺麗な顔してるなぁ…。
「けちゃほんと上手くなったよな。どのゲームもそうだけど」
「射撃系は全然上手くならないんだけどねぇ…。まぜちに何回教えて貰ってもダメだったし」
「誰にだって得意不得意はあるよ。逆に俺銃撃ゲーはできるけどスプラとかマイクラは下手くそだし」
動画や放送ではプレイしながら喋っていることが多いからまぜちの方を向かずとも喋れるし指を動かせるようになった。あ、やばい死ぬ。咄嗟に視点を動かして避ける。ギリギリで避けてデスは免れた。標的を見失った相手はちぐがカバーキル。
「あぶなぁ…ちぐナイス」
「それは上手いわ。俺だったら避けれなかった」
誰にでも褒められると嬉しいけどまぜちに褒められたらいつもより2倍も3倍も嬉しく感じてしまう。恋人特権なのかもしれない。きっと調子に乗るから絶対に言わないんだけどね。
「勝ったぁ!!やったぁ!!」
「おめでと、すごいじゃん」
褒められた上に試合も勝った。ルンルンで次の試合の準備をする。ブキ変えようかなぁ?ここはあえてホクサイを使うべきか…。でもボールドマーカーめちゃくちゃ使いやすいし塗りやすいからなぁ。
「けちゃが使いたいヤツ使ったら?」
「なんでバレたのぉ?!」
「小声でずっと呟いてたよ」
「マジかぁ………」
何故か声に出てしまっていたらしく、まぜちからアドバイスが来る。聞かれてしまったのがめちゃくちゃ恥ずかしい。でもまぜちに言われた通り、使いたいボールドマーカーにすることにした。
次の試合も頑張ろうと思った矢先、首筋に鈍い痛みが。
「痛ぁ!!まぜちなにしてんの!!」
「んー?目の前にかわいい首があったからキスマ付けちゃおうかなって」
「もぉー!!」
まぜちを放し飼いにしておくとすぐに噛んで痕つけてくるからどうにかしたい。何より、噛み始めるとすぐに盛って始めようとしてくるからどうにかして止めないと明日の自分の腰が悲鳴をあげる。
とりあえずまぜちの膝の上から退こうと身を捩らせるが、かなり身長差がある僕とまぜちだと僕が負けるのは確実だろう。お腹のあたりを抱きしめられ、足を押さえつけられてすぐに拘束されてしまった。
「スプラじゃ逃げれてもこっちは逃げれないよ。ほら、スプラに集中しないと」
耳元で囁かれる甘い声にゾクッとしながら画面に目を戻す。試合開始の2秒前だったので慌てて操作する。スタートダッシュは少しミスってしまった。まぜちのせいで。それでもキャラクターを操作してエリアを塗っていく。塗っている最中にまた首筋を噛まれたが気にしないことにした。
でも、放っておいた僕が馬鹿だった。そう感じたのは首筋を噛まれたすぐ後。不意に左耳に生暖かくぬめった感覚がした。まぜちのちょっかいがエスカレートして左耳を舐めてきたようだ。耳の奥をぐちゃぐちゃにしてくるせいで腰が揺れる。
「ちょ…やめ……」
やめてと言っても聞いてくれない。なんならもっと激しくされる。こいつほんとにいい性格してるわ…。まぜちのせいで視点移動をミスりまくって敵の方へ突っ込んでしまい、そのままキルされてしまった。
「こら、ちゃんと避けないと戦犯になるよ。いつものプラベじゃないんだから」
「じゃあ耳舐めやめろっ……」
「えー、どーしよっかなぁ」
矛盾だ。矛盾の塊だ。こいつからやめる気を感じない!!耳奥にまぜちの舌を感じる度に腰の震えが止まらなくなる。左から離れてようやく終わったかと思って油断していたら右に移っていた。
「ひゃぁっ!!ちょ、ちょっとぉ…」
右耳は何度舐められても慣れないしゾクゾクする。それに右耳まで移ると本格的に襲われるのを覚悟しなければならない。逃げたいけどがっちりホールドされているし、気持ち良すぎて逃げる力を入れられない。
「あうっ…ふぅっ……ね、やだ…」
力が抜けたせいでボタンを押すどころかコントローラーを握ることすらままならない。気合いだけでコントローラーを握ってよろめきながら操作する。だけどやっぱり僕が戦犯になってしまって負けてしまった。
その間にもまぜちからの攻撃は酷くなる。脳ごと溶かされるんじゃないかと絶対にありえない事まで考えてしまいゾッとする。
「ほんとに可愛いなぁ…。やだとか言うくせに俺に触られて気持ちよくなっちゃうもんね?」
デロッデロに溶かしてくる甘い声で囁かれてるのに僕に突き刺してくる視線は獲物に飢えた狼そのもの。なんなら声にも狼の、欲にまみれた雄の声が混じっている。
「そんなこと……なっ…ぁっ♡」
「男のくせに乳首触られて感じてんじゃん。それなのにまだ抵抗するの?それとも、俺よりゲーム?」
「ちがっ…♡あっ♡」
冷たい指で乳首をカリカリと弄ってくる。前はなんともなかったのにいつの間にかまぜちに開発されてそこだけで軽くイッてしまうようになってしまった。的確に刺激を与えつつ、耳と脳を完全に支配したまぜちにはもう勝てない。なんなら僕のお腹の中はまぜちのモノを欲しがってきゅんきゅんしている。
「げーむもうやめるからっ…♡ぼくのなか、まぜちでいっぱいにして…?♡」
「…当たり前じゃん♡もういらないって言われてもやめないからな♡」
一瞬の沈黙の後、獲物を捕らえた狼のようにギラリと光る眼光を宿したまぜちがスプラを強制終了させる。後でちぐ達に事情説明しないとなぁ…とか思いつつ、ベッドまで連行される。
「けちゃはほんとに可愛いなぁ♡今日はマジで寝かせねぇぞ」
「タチが悪い狼さんに付き合ってられるの、僕しかいないでしょ♡」
気分じゃなかったけど乗ってきた。今日は何回戦でも付き合うしまぜちの白濁ぜーんぶ僕が搾り取っちゃお♡