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風鈴に乗せて

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風鈴に乗せて

1 - 第1話 出会い

♥

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2022年08月04日

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私たちは突然出会った。本当に突然に。

「やっと見つけた」彼はそう言った私はよく理解できずに聞き返した。


なんの話しですか?私は貴方のこと知りません と。


周りに人は居ない。そのため私に言っているのは分かった。そして貴方のことを知らないのもわかる。だって貴方みたいな美しい見た目は覚えているはずだから


髪は白銀色で腰までかかりそうな長髪、そしてとても高そうな和服。おまけに長身、緑色の綺麗な目、右手薬指にある黒子。こんな要素もりもりで覚えていないわけが無い。

『私は貴方を初めて見ました。』

言葉を発しようと相手のことを見て、驚いた。

綺麗な緑色の目から涙が落ちていたのだ。驚かない方がおかしい。私はその人に触れようとした、瞬きするたとなかった。


気づいたら和服に埋もれていた。

「すまなかった、許してくれ…」

泣いて震えている口からはそう発していた。

私はいまいち状況が掴めず、狐につままれてしまったようだった。

我に返り誤解を解こうとした。

『おそらく人違いですよ。』

「そんなことは無い!!!!」

怒号が私を襲った。大きな声でそして抱き寄せられているこの状況で叫ばれたのだ。びっくりするのもしょうがない。おまけに耳がキーンとして痛い。

よっぱはいかとおもったがそうでも無いらしい。この人からはお酒の匂いが感じられない。感じられる匂いとしたら近所の神社の匂いとよもぎ餅の匂いだ。神社の匂いが付くのは早々あることでは無い。神社に関わりのある誰かなのだろう。


そう、私は鼻がいい。とても人間とは思えないような程に。過去に病気を起こし入院し、その復帰で浮かれていた私はながら運転していたトラックに気づかなかった。その時は命が危なかった程だそうだ。まぁ私は眠っていたので全部母親から教えて貰ったのだが。その入院→事故でのストレスで謎の鼻人外完成だ。


違う今はそんな状況ではない。早くこの手を解かなければ。

『お、お兄さん…?何か悩みとかあるなら聞きますよ…?ね?だから手離してもらえると助かるんですけど…』

泣き止んだのか意外と素直に離して貰えた。

「すまない…先を急いだ。人違いでも何でもない。私はお前と、と話がしたいだけなんだ」

背筋が凍った。この人は私のことを鏡花と呼んだ。

私は1回も名乗っていないし名前が外からわかってしまうような物もつけていない。

警戒心を高め逃走経路を確認し身構えた。

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