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まふゆ視点です。ほっこり?系です。地雷さんはさいなら !
まふゆ→「」 えむ→『』
「いってきます。」
そう呟いて奏の家を後にする。
今は、色々な事情があって奏の家にいる。
奏の家から宮女に行くのも大分慣れてきた。
今日は英語の小テストがあったんだっけな
お母さんに見せるわけじゃないけど、復習しておこう。
なんて考えていたら、ふと後ろから話しかけられた。
『朝比奈センパイ !!おはようございます!!!!』
話しかけてきたのは、後輩の鳳えむさん。
フェニックスワンダーランドでショーキャストをしている子で、いつも元気な子。
「おはよう、鳳さん」
いつもどうり、笑顔を貼り付ける。
『ヒイッ…』
鳳さんは私が笑いかけるといつも怯えてる。緊張してるのだろうか。
『センパイ !昨日のショー、沢山人が来てくれたんですよ !』
とても楽しそうに話す。
「そうなんだ。どんなショーをしたの?」
『えっとですね !!』
待ってました !と言わんばかりにショーについて話をしだす。
時々、「ばばばびゅーん」だったり、「どどどわーん」だったり、オノマトペがたくさん使われる。
それでも、一生懸命楽しそうに説明する鳳さんを見てると、少し胸が暖かくなってくるき気がする。
「そっか。とっても楽しそうだね。」
と、鳳さんに言ったら鳳さんは私の顔をまじまじと見つめる。
「えっと…私の顔に何か付いてるかな…?」
『え? い、いえ!ただ…』
「…ただ?」
『今のはほんとの笑顔っぽいなと思ったんです!!』
ほんとの笑顔
私はいつもの笑顔と今の笑顔の違いがわからない。
ほんとの笑顔とはどんな笑顔なんだろう。鳳さんにしか分からない違いでもあるのかな…
なんて考えていたら、隣で歩いていた鳳さんが前に来た。
『朝比奈センパイ !』
「なぁに?」
『わんわん〜わんだほーい!!』
軽く屈んで大きく飛び跳ねた鳳さんはそう言った。
「わんだほい…?」
少し困惑してそう聞くと、鳳さんは照れくさそうに答えた。
『えへへ…笑顔になるおまじないです!!』
「おまじない…?」
『はい!センパイが笑顔になれるようにって、おまじないです!!!』
鳳さんは私に笑顔になるおまじないをかけてくれた。
ありがとう、とお礼を言う前に鳳さんは思い出したように飛び跳ねた。
『あぁ!あたし、今日日直で、お先ですっ!!!』
「え、あ…」
そう言い残すとすぐさま走っていき、姿が見えなくなった。
笑顔になるおまじない…か。
「わんだほい。」
私はそう呟いた。
鳳さんも、笑顔になれますように。
不思議と胸が暖かくなった気がした。