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今日はjo1の短編です!
拓実main
純喜、景瑚sub
拓実side
いつからだろう好きになっては いけない君を好きになったのは。
〇〇「ねぇ拓実ー?」
「純喜がさー」
君はまたそうやって違う人の話をする。
分かってる。
君にとって俺はただの友達なんだ。
「純喜がどうしたん?」
俺はまた平気なフリして君の話を聞く。
〇〇「純喜が女の子と喋ってた、」
「そりゃあ話すだろ笑」
〇〇「でも、拓実は全然でしょ?」
「純喜は友達が多すぎるんだもん!」
「俺は別に最低限の関わりだけだけど」
「普通はあんなもんだろ笑」
〇〇「普通じゃないの!」
「拓実は女の子に興味無さすぎるんだもん」
「好きなことかいないの?」
気まずくなるくらいなら。
このままの方が良いに決まってる。
だから俺は自分に嘘をつく。
「別にいないけど、」
〇〇「ふーん」
「興味無いだろ笑」
〇〇「バレた?笑」
「バレバレ笑」
「〇〇は純喜にしか興味無いもんな笑」
〇〇「まぁね笑」
純喜「ん?俺の話してた?」
「いや、気のせいだろ」
〇〇「気のせいだね笑」
純喜「気のせいか笑」
「そういえばもうすぐ遠足だろ?」
〇〇「そういえばそうだね」
「班自由ぽいよ」
純喜「まじか、激アツやん」
「激アツだな」
〇〇「今年も一緒に行こーね」
「ね、純喜!」
純喜「あったりまえやん」
そうやってまた違う人の名前を呼ぶ。
気づいて欲しいけど気づかないで欲しい。
気まずくなるくらいなら一生このままでいい。
次の日
〇〇side
先生「じゃあ今日は来週の遠足の班を決める」
「今年も去年と同じで男女3人ずつなー」
私と純喜、拓実は去年も一緒に遠足に行った。
今年も行く約束をしたから あとは男子1人と女子2人。
男子は多分、純喜とサッカー部が 一緒の景瑚くん。
景瑚「純喜ー」
純喜「なに?景瑚」
景瑚「純喜たちのとこ入っていい?」
ほら来た笑
純喜「俺はええけど」
「〇〇はええ?」
「いいよ!」
あとは女子2人。
問題なのはここからだ。
純喜も拓実もモテるから多くの 女子がこの班を狙ってくる。
拓実目当ての女の子ならいいけど 純喜目当ての女の子は嫌だ。
そんなこと言えるわけがないけど。笑
萌「〇〇ー?」
「どうした?」
萌「〇〇の班入れて貰えないかな?」
「いいよ」
萌「ありがと!」
「結菜いいって!」
「え?」
「他の子も一緒にってこと?」
萌「そうだけど、ダメ?」
萌ならって思ったけど他の子が いるなんで予想してなかった。
結菜ちゃんは純喜のこと 気になってるってゆう噂がある。
正直嫌だったけど自分に嘘をついた。
「全然、いいよ!」
結菜「〇〇ちゃんありがと!」
「よろしくね^^」
遠足1日前
拓実side
放課後、買い物に行く約束してたのに 純喜がなかなか来ない。
〇〇「純喜遅いね、」
「あっ、先行っててだってさ」
〇〇「じゃあ先行こっか笑」
「待ちたいなら待とうよ」
「今日午前授業でまだ時間あるし」
〇〇「いや、いいよ笑」
「ありがと、気使ってくれて」
「そっか、」
「じゃあ行こ」
俺なら君を悲しませたりしないのに。
この気持ちは一生君に伝えられない。
〇〇「拓実、?」
「行こ?」
「あ、うん」
その後2人で買い物をし 少ししてから純喜と合流した。
〇〇「純喜先生に呼ばれてたの?」
純喜「いや、女子にちょっと」
こいつ絶対告白されたよな。
そんなことを思いつつ〇〇の顔を見る。
〇〇「やっぱり純喜はモテるよねー笑」
言葉ではそう言ってるけど悲しそうだった。
「今回もどうせ振るんだろ?」
純喜はめっちゃモテるのにいつも断ってる。
今回も振るだろうなって思ってあえて聞く。
純喜「俺がいつも振ってるみたいな 言い方すんなよ笑」
「事実やん笑」
純喜「まぁ、サッカーに集中したいし 今回も申し訳ないけど振るよ」
〇〇「ちゃんと考えてから振るんだよ」
純喜「わかっとる笑」
〇〇「ほんとかー?笑」
安心した顔の〇〇を見て俺も安心する。
その笑顔を俺にだけ見せてくれたらいいのに。
拓実side
AM1時。
この時間に君から電話が かかってくるのは何回目だろうか。
「どうした?」
俺はまた眠い目を擦りながらそう聞く。
分かってる。
君が電話してくる理由はただひとつだと。
〇〇「純喜がね、」
またその話か、と思いながら話を聞く。
このままでいい。
この声が永遠に聞けるなら。
「純喜がどうした?」
〇〇「純喜がね、告白されたこと 景瑚くんに言ったんだって」
「そしたら景瑚くんがね、」
「〇〇、大丈夫?」
いつもなら「かっこよかった!」とか 言う〇〇が今日は泣いている。
俺なら泣かせないのに。
なんて言えるわけもない。
この気持ちを言ったら君が困るだけだから。
〇〇「ごめん、拓実」
「付き合うか決まった訳じゃないんだろ?」
〇〇「悩んでるって、」
「明日返事するって景瑚くんが言ってたの」
「遠足でか、」
〇〇「行きたくない、」
「じゃあ、俺とサボる?」
〇〇「ダメ、純喜楽しみにしてたもん」
「拓実と行けるの嬉しそうだったよ?笑」
「やっぱ〇〇は笑ってた方がいいな((ボソ」
〇〇「なんか言った?」
「いや、なんでも」
〇〇「そっか、」
「明日、俺が〇〇を楽しませる」
「だから、絶対来いよ」
〇〇「ありがと、笑」
「ごめんね、心配かけて」
「おやすみ」
「おやすみ」
次の日
拓実side
純喜「おはよー!」
「朝からテンション高すぎだろ」
〇〇「元気だねー笑」
純喜「遠足だよ?」
「テンション上げてこ!」
景瑚「うるさい、」
純喜「景瑚ものってこいよ!」
景瑚「むり、」
「眠すぎる」
「それな」
先生「じゃあここからは班で自由行動だから」
「ちゃんと時間通りに戻ってこいよー」
先生の言葉を聞き各班が動き出す。
俺たちの班も自由行動を始めた。
〇〇「どこ行くー?」
「〇〇はどこ行きたい?」
〇〇「食べ歩きとか?」
純喜「いいやん、食べ歩き!」
「さすが〇〇やな!!」
そう言って純喜が〇〇の頭を撫でる。
いつも君は無意識に人を傷つけてる。
昔だってそう。
友達が少ない俺とは真反対な純喜。
なんで仲良くなったの?って よく聞かれるほど接点もなかった。
男子からだけじゃなくて女子からも人気がある純喜はどれだけの女子を傷つけたのだろう。
そんなことを考えながら〇〇の横を歩く。
この光景も永遠じゃない。
〇〇side
純喜「ごめん、ちょっと別行動でもいい?」
純喜がそう言ったのは次行く場所を 決めていた時だった。
景瑚「いいよいいよー笑」
景瑚くんが笑いながら そう言ったのを見て、状況を察した。
「なんか用事?」
知ってるのにも関わらずそう聞いた。
どうせなら言って欲しかった。
君の口からちゃんと話を聞けたら 諦められるのに。
純喜「ちょっと、な」
でも君は、そうやって濁した。
「そっか、」
「戻って来れそうだったら連絡して!」
純喜「了解」
「楽しんでな」
景瑚「純喜も頑張れよー」
“行かないで”なんて言えない。
“頑張れ”なんて言えない。
この関係でいいからずっと純喜と居たい。
ただそれだけ。
〇〇side
純喜が居なくなったあと結菜ちゃんの 意見でみんな別行動することにした。
私は拓実と2人で東京を回った。
拓実は電話で言ってた通り私が純喜のこと 忘れるくらいに楽しませてくれた。
「そろそろ時間だね、」
拓実「あいつ戻ってこなかったな」
「上手くいったのかもね、笑」
私がそう言ったあと遠くに 結菜ちゃんと歩く純喜の姿が見えた。
その姿を見て動けなくなってる 私の手を拓実が引っ張ってく。
そんなに強くないのに痛く感じたのは きっと傷ついたからだ。
「拓実、いたい」
拓実「ごめん、」
「わかってたのにさ」
拓実「ん?」
「いつか絶対、純喜に彼女が できることわかってたのに。」
「彼女になれなくてもこの関係が 続けば良かっただけなのに。」
拓実「〇〇、」
「ごめん、折角の遠足だったのにね」
拓実「こんな時に言うことじゃないけどさ、」
「ん、?」
拓実「俺ずっと、〇〇のこと好きだった。」
「でも、〇〇と話せなくなるのが 怖くてなかなか言えなかった。」
「ごめん、気づけなくて」
拓実「だから、振って欲しい。」
「ごめん、こんなこと頼んで」
「拓実、?」
拓実「ん、?」
「今日さ拓実と過ごせて良かった。」
「純喜のこと忘れられるくらい楽しかった。」
拓実「うん」
「好きかわかんないけど拓実とこれからも ずっと一緒にいたいって思ったの。」
「だから、付き合うとかは今は出来ないけど」
拓実「うん」
「これからもずっと一緒にいてくれる?」
拓実「そんなん、当たり前」
「何年後、何十年後ってずっと〇〇の 隣を歩くのは俺だけ」
「ありがと、」
終わりです!
この先はご想像にお任せします。
初恋愛物なのでたくさんの♡お願いします!
では、次の物語でー!