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最高です…心臓鷲掴みにされました 💛さんへの可愛いと好きが溢れてる🩷さんが、もうほんと…好きです 💛さんがギュッてしてもらって、良かったです 私も拝読しながらずっと可愛い…で脳内がいっぱいでした ありがとうございます😭
長くなりましたが、
つづき。
仁人目線→勇斗目線
ー仁人目線ー
久しぶりな気がする勇斗と二人の現場。
バラエティとかならまだよかったのに、
雑誌のインタビュー兼撮影って事で、
全然昨日は安眠できてないけれど。
いつも通りやるしかない。
と思ってきたんですが。
勇斗の視線がもはや隠すどころか、
痛いほど感じる。
いや、まあ、ふたりですし?
仕方ない部分はあるのかもしれないけどさ。
流石に気にならない訳もなく見やると、
いつものようにそらされる事なく、
目が合う。
そしたら、にこーって、
まさにその擬音がもう出てんじゃない?って
ぐらいの満面の笑みを返される。
どしたの?
どゆこと?
え、怖いんですけど。
「佐野さん、なんかいいことあったんですか?すごいご機嫌ですね」
なんて、メイクさんにも言われてる。
確かに、俺にだけじゃなく、
ずーっとニコニコしてるってことは、
なんかあったのか。
とにかく、勇斗の機嫌がいいならやりやすいだろ。
インタビューして、個別にショットを撮って、
最後に二人でのショット。
求められるがままポージング。
もう慣れてるから、距離が近くても平気ですけどね。
ちょいちょいいつものように『かわいい』って挟んでくる。
これももう慣れたわ。
ーーじゃあ、見つめあってくださーい
珍しくも無い指示。
でも、この顔反則じゃね?
目尻が下がって口角上がって、
なんでそんな優しい目してんの。
恋人見てるみたいな、勘違いするほどの甘い顔。
「あのさぁ、勇斗。ちょっと、なんか照れるわ」
仲間内の撮影とは違って、
キモっ、と吐き捨てて逃げるわけにもいかず、
照れくさくなって下を向く。
「なんでよ?俺の顔なんて見慣れてるでしょ。今更?」
すっと伸ばしてきた手に顎を掴まれ上を向かされる。
「ほら、みんな俺らのためにやってくれてるんだから」
目が合うと、そのまま抱き寄せられた。
小さな悲鳴、誰かが声を漏らした気がする。
「逃げないで。前も思ったんだけど、じんとってすっぽり俺にはまるよね」
嘘だろ?
囁いてきたのは明らかに熱を孕んだ雄の声。
ピピピピッ、パシャ。
カメラの音とカメラマンの指示が飛んでる。
そこからあとはもう何も覚えてない。
ー勇斗目線ー
好きって意識したら、今まで以上に仁人がかわいい。
幸いにも、俺が今更仁人に向かって何を言おうがみんな気にして無い。
冷静になればやばいな。その状況って。
今日は二人現場だし、これ終わったら楽屋でちょっとお願いしてみるか。
でもなんて言えばいいのかな。
ーちょっと抱きしめていい?
なんかちがうか。
ー好きです。抱かせて。
これだと意味が変わってきちゃうような、
でもやっぱちゃんと好きって言ったほうがいいよな。
んー。
悩んでる間に、時間は過ぎて撮影も終わりそう。
最後のツーショット。
今日はずっと目の前にいるし、
ずっと見てられるし、幸せ。
ちょいちょい訝しげな顔してるけど、
そんな顔もかわいい。
「あのさぁ、勇斗。ちょっと、照れるわ」
見つめあって、
と言う指示に従ってのポージングに、俯く仁人。
え?なにそれかわいすぎるんですけど。
耳真っ赤なんですけど?
ちょっとした悪戯心。無理やり目をあわさせて、
「なんでよ?俺の顔なんて見慣れてるでしょ?今更?」
揺れる瞳を覗き込んで……
え?あれ?これって。
もしかしてだけど、脈アリじゃない?
理性が焼き切れた。
「前も思ったんだけど、じんとってすっぽり俺にはまるよね」
お願いするとか、
ここが現場とか、
周り人いっぱいいるとか、
全部すっ飛ばして抱きしめた。
とはいっても、撮影中なので、
ひと通り撮影は続き、
ーオッケーでーす。お疲れ様でした〜
無事終了した。
仲良しグループというイメージと、
俺のメンバーへの偏愛が知れ渡ってるおかげで、
過度な密着もスルーされてた。
いいんだか、わるいんだか。
あ、一人はのぞいてだけど。
そんな仁人と向かい合っている。
「あのさ、仁人、俺お前に言いたいことがあって」
いざとなると、緊張してうまく言えない。
「あのー、なんていうか、ほらこないださ、お前泣いてそうだったから……」
いや、そんなのどうでもいいんだよ。
「それで抱きしめたあの感触が忘れられなくて、も一回それを味わいたいって言うか」
いや、それももはやどうでもいいだろ。
さっきのあの顔は絶対俺のこと好きだろ。
っていう自惚れに背中を押される。
「ごめん。俺、お前が好きなんだ、…だからえっと、つきあってくれない?」
恐る恐る見やると、
こぼれ落ちそうな大きな目が、
目一杯見開かれて、ゆっくり瞬きをする。
とたんに潤んで、涙が溢れる。
「う、そだろっ……なにいってるの?はやと?
好き?すきってなに?それは俺が……」
え、泣かないでよ。
俺のこと好きでしょ。
え、俺、間違えてた?
あぁ、ごめん。
泣かせたいわけじゃ無いんだ。
泣き顔をこれ以上見たくなくて、抱き寄せる。
最後にするから、もう一度だけ抱きしめさせて。
ぎゅっと、愛おしくてたまらない温もりをしばらく感じた。
もぞもぞと、動いてはいるが逃げ出さずに、
すっぽりおさまっている。
かわいい
心底そう思った。
しばらくそうやって、抱き合ってると、
グズグズと鼻を啜りながら、仁人が顔を上げた。
目と鼻も赤くなって、かわいそうなのに、
かわいくて、とても愛おしい。
「あのね、勇斗。俺が、好き」
え?なんて?
「俺が、勇斗を、好きなの」
うそだろ?!
いやいや。
ほら。やっぱりそーだろ。
あの顔は俺に惚れてる奴の顔だよな。
自惚れじゃなくて良かった。
「だから勇斗が、俺を好きとかおかしいでしょ」
なにが?なにがおかしいんだよ。
「仁人が、勇斗のこと好きで、
勇斗が、仁人のこと好きで、
なにがおかしいの?ハッピーじゃん」
やばい。こんなうまくいくの?
嬉しくって、嬉しくって、え?どーしよ。
だって、いやそんなわけ、とかなんかぶつぶつ腕の中でまだ仁人は言ってるけど、大人しく抱かれてる時点で、もう俺のもんでしょ。
「勇斗。すっごい心臓バクバクしてるよ」
胸元にいるからか、俺の鼓動をダイレクトに感じるんだろう。泣いてたくせに急にからかってくる。
「そりゃ、バクバクするでしょーよ。仁ちゃんなんか、泣いてるし、顔真っ赤ですけど」
「っうるさいなぁ、もういいだろ、離れろよ」
いつものように暴れ出した。
「やですー。でさ。あのぉ、付き合ってくれるってことでいいんですよね」
「はぁ?そんなわけないじゃん。ばっかじゃない」
腕の中から逃げ出して、
照れ隠しからか、ぶっきらぼうに言ってくるけど、
もう離してやらないから。
覚悟しといて。
「仁人、大好き」