⚠ここに載せるストーリーは同じ世界線⚠
どっちが下になるか分からない。閲覧注意
『俺がもし、女の人じゃなくて、男の人が好きって言ったら、どう思う?』
チルタイム中、屋上へ腰掛けていたらだおの隣に座って、そうつぶやく。緊張してるから、視線はなるべく空へ、日光が俺を照らしていてまぶしい。
「いいと思うよ。ここは何でも叶う街なんだから 」
やっぱり、おまえはそういうんだよな。
沢山の事件対応をしていたせいなのか、お面のゴムが緩んでいて、下を向けばお面が簡単に外れた。
お面がコンクリートの地面に落ちて、じわじわとそれを温めていく。
この際…もういいか。
らだおのヘルメットを外して、頬にキスをする。
唇にはしない。らだおの、本当に好きな人にして欲しいから。
「…くっ、はは…今お前、酷い顔してるよ。」
『…おまえもな…』
疲労でやつれた顔が微笑む。俺は今、どんな顔を…
1秒にも満たない、俺とらだおの間に、静かにリップ音がなる。
『は、… 』
「さ、事件対応事件対応、じゃあまた後でね。…あ、お面治しなよ〜、俺だけに見せて欲しいからさ。」
ヘルメットを被り直して立ち上がり、ヒラヒラと背を向けて手を振り、颯爽とヘリに乗って去っていった。
うそ、…いま…
『はあああああああああああああああああ?!』
いまっ、、く、くちびる、、、しかもっ、…さっき…
風が涼しい…けど、…ヘルメットに熱がこもって暑い!!!
口任せにあーだこーだ言ってしまったが!!
…はあ…
ひとまず事件対応には行かず、ちょっと離れた北の山の山頂へヘリを止める
「はあ、…ヤバ」
唇にはまだあの感触が残っていて、思わず指を添える。柔らかくて…暖かくて。
はあ、…女々しい!!!やめやめ!!
ヘルメットを外して、ヘリの後部座席へ移動して、横に座る。風がふわりと頬を撫でて涼しい。
携帯がポケットの中で振動する。開いてみれば、ぺいんから…ホントこいつ。
『俺も、俺にだけに顔見せて欲しい。』
そっと携帯をポケットに戻す。
「…好き…ってことで…受け取れば…いいのか?」
夕焼けが街を照らし始めている。
そんなちょっぴり幸せな夕方。
あと2、3話は付き合わない
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