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放課後
新たに本を借りに来た者
借りた本を返却しに来た者
みんな一通り図書室を訪れると、部屋の中は静かになった
俺は返却された本をワゴンに積むと本棚の合間を、割り振られた番号を探しながら歩き始めた
図書委員の仕事は本の貸し借りの受付
そして本の整理や管理
俺が好きでやっている訳じゃなかったけど、図書室の空間が嫌いじゃなかった
木々に囲まれた窓から入る空気も心地よい
「ロウ君、俺新刊の方手付けても良いかな?」
「あ、良いですよ。俺さっさとこっち片付けて手伝いますね」
俺に声をかけて来たのは1学年上のセラフさんだ
セラさんとは学年も違うし部活も同じでもない
ここでしか話はしないのに、何故か馬が合うのかセラさんといるのは楽しかった
先輩なんだけど友達みたいな‥‥
俺が時折馴れ馴れしく言い合っても受け入れてくれる
なんだか不思議な関係だった
同級生だったら良かったのに
それなら後1年一緒にいられたのに‥‥
そんな事をふと考えてしまう
「こっちは終わったけど、俺は何すればいいですか?」
「じゃあ俺がシール貼ってスタンプ押していくから、ロウ君はその本の番号と日付をPCに打ち込んでいってよ。全部終わったら一緒に棚に入れて行こう」
「OKっす」
俺達は無駄口を挟みながらお互いの作業を進めていく
いつもより作業量が多い今日は、もう少しで夕陽が沈みそうだ
全ての新刊にシールが貼られ、新しい番号が付けられた
その本をワゴンに積むと俺達は手分けして本棚に並べ始める
面白そうなタイトルを見つけると、ついつい中身を覗いてしまう
そしてハッとなり顔を上げるとセラさんが俺を見て笑っていた
「すいません!ちょっと気になっちゃって」
「いいよ全然。今ロウ君が持ってるその本で最後だよ」
「ごめんなさい!今すぐに片付けますから」
俺は慌てて本の番号を確認して棚を探した
そして目的の棚の前に行き、上を向く
どうしてこの棚だけ一段高いんだ?
それでもこの本はその棚の一番上に番号が割り振られている
俺は指先で本を持ち、つま先立ちで棚へ本を入れようとする
その時俺の手にセラさんの手が重なった
手が触れただけ
それなのに俺の心臓が勝手に速度を上げて行った
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まき
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コメント
1件
第2話、めっちゃいい空間だった……! 図書室の静けさとか木漏れ日とか、映像がスッと浮かんできたわ。セラさんとの距離感、友達みたいででもちょっと特別で、まさに青春のど真ん中って感じ。最後の手が重なるシーン、心臓の音が自分にも聞こえてきそうだったし、何よりロウ君のモノローグがすごく自然でリアルだった。この先、どう転がっていくのか超気になる…!🔥