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主要登場人物一覧
望月輝人(25)…3代目主人公 西部教育第2中隊所属 隊員候補生
片倉陵(20)…西部教育隊第1期第2教育隊所属隊員候補生
進藤翔馬(23)…西部教育隊第1期第2教育隊所属隊員候補生
大倉悠馬(24)…西部教育隊第1期第2教育隊所属隊員候補生
水崎一躍(36)…ULTIMATE西部教育隊所属教官 第1期第2教育隊担当教官
室口翔平(58)…ULTIMATE総監本部所属 3代目総監
岸田正龍(37)…ULTIMATE総監本部所属 地方方面隊統括官
長内貴也(65)…西部教育隊隊長
和嶋幸道(40)…西部教育隊副隊長
「どういう事だ?入隊前から警察沙汰を起こしやがって。貴様らのせいで国家危機対策部隊の名前が汚れたらどうする?」
西部教育隊長室に呼び出されやってきた望月、片倉を目の前に和嶋は大声で怒鳴った。
「まぁー。落ち着かんか。」長内に言われ和嶋は頭を下げた。
「申し訳ございません。つい興奮してしまいました。」
「どうするのが正解だと思う?」
「どうする?と言いますと?」
「彼らの処分だよ」
「除隊でいいのでは無いでしょうか?我々国家危機対策部隊は、国家の治安維持を目的とする部隊です。国外からの国防は警衛隊が。国内の国防は我々国家危機対策部隊が行います。このような警察沙汰を起こすような者が国内の治安維持、秩序を保てるでしょうか?私はそうは思えません。即刻除隊にすべきかと」
和嶋が言うと長内は軽く目をつぶった。
「俺とは意見が真反対だな。」
「は?」
「育成次第ではもしかするととてつもない武器になるかもだぞ?こいつらは。喧嘩の強さはこれからの仕事にいかせるだろう。どうだ?水崎、お前の担当してる教育隊所属だろ?こいつらは。この2人が次同じようなことを起こした場合は、水崎、お前にも責任を取ってもらう。これでどうだ?」
長内に言われ水崎は驚きの表情を見せた。「わ、わかりました。」
水崎が言うと長内は軽くうなずき、席から立ち上がるとそのまま部屋から出て行った。
「水崎、しっかり監督しろよ。わかったな」
そう言うと和嶋はメガネをかけ直しながら部屋から出て行った。
「まじかよー。俺も責任取らされんのかー。」そう言うと水崎はソファーに座った。
「もう行っていいか?」そう言うと片倉はスーツケースを持ち部屋から出て行った。
「申し訳なかたっす。次からはこんな事が無いようにするんで」望月が頭を下げると水崎は笑みを見せた。
「なんでお前らが合格通知書を見せた時警官らは署までお前らを連れていかなかたっか分かるか?」
「い、いや」
「ここはそういうところなんだよ。警察不介入のいわば聖域みたいなところだ。ここは。国家危機対策部隊員らの逮捕権は彼ら(警察)にはない。そういう決まりでな。」
「なるほど」
「警衛隊は国外からの防衛、俺たち国家危機対策部隊は国内からの国家防衛が仕事だ。つまりそこらのお巡りと同じ仕事って訳だ。俺たちは警察と敵対関係にある。そう言っても過言ではない。警察より信頼を得ることが今の俺たちの重要な仕事の一部とでも言える。だから身内から不祥事などを起こす奴は出したくない。それがここ(国家危機対策部隊)の幹部達の考えてる事だ。だから和嶋はあんだけキレんだよ笑笑。まーとにかく程々にな笑遊ぶなら」
そう言うと水崎は部屋から出て行った。
数日後入隊式を数日後に控えたある日、望月と片倉はいつものように寮の中の自分の部屋で同じ班の連中らと遊んでいた。
既に昼間から酒が入っており危ない予感がしていた。その予感は見事命中した。
酔っていた片倉は近くにいた大倉悠馬の胸ぐらを掴むといきなり殴り飛ばした。
それを受けて大倉はすぐに立ち上がると酔いながらも近くにあった机を片倉に向かって投げつけた。片倉はすぐにその机を交わしたが運悪く
そのまま窓ガラスを突き破り下に落下した。
「は?まじかよ。これはヤベーよ」進藤翔馬は割れた窓から身を乗り出した。
「何してんだ?ごら」下からは鬼のような顔をした隊員が怒鳴り散らしていた。
ここは教育隊が入った方面隊の基地だ。普通の隊員もいる。その隊員は上から身を乗り出ししていた進藤を睨みつけながら怒鳴った。
「え?あ、俺じゃないっすよ?それ。大倉と片倉が喧嘩してて…」
「言い訳してんじゃねーぞ。そこで待ってろ。半殺しにしてやっからよ」
そう言うと隊員はそのまま寮の中へと入っていった。
「やべって。190(身長)はあったぜ。すぐ逃げよう」
そう言うと進藤は片倉と大倉の頭を数回叩いた。
「早く起きろって…。おい」
「見っけ。半殺しにされる覚悟は出来てんだろうな」
「ひぇっ」
進藤は怯えながら後ろに下がった。