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なるべく彼女を刺激しないようにとなるべく丁寧に接してきたのが紳士的だと好印象を与えたらしい。恋人になってほしいと言われれば普通はうれしいだろう。でも彼女はただメンヘラなだけでなく、僕を巻き添えに自殺しようとした狂人。この件が済めばもう二度と顔も見たくない存在。恋人? ありえない!

「いやか」

「さすがにちょっと……」

「分かった。予定通りいっしょに死のう」

「ひいいいい……」

彼女がフェンスから手を離そうとする仕草を見せて、思わず変な声が出てしまった。

「待って! 落ちついて!」

「私は落ちついている。少なくとも大中寺のご両親に申し訳ないと思うくらいには」

「僕の両親に申し訳ないと思うなら、僕を死なせないで!」

「そう思うなら私の提案に乗ればいい。私たちがこのまま死ねば、自殺に私を巻き込んだということで、君の両親は私の両親に対しておそらく何千万という賠償金まで払わなければならなくなる。若くして子どもに死なれるだけでも親不孝なのに、その上賠償金まで。気の毒だと思わないのか?」

そうか。このまま僕らが二人とも死ねば、状況的に僕が無関係の彼女を巻き込んだことになるのか。行くも地獄、退くも地獄。どちらを選んでも地獄なら、あの世で死んだことを後悔するより生き地獄を選ぶほかないだろう。

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