えっ、、
思わず肩をすくめて咄嗟に
首を振ろうとした
誰かに見られたら困るもん
けれどそんな私の行動は、
暖かい手によって引き戻された
テヒョン『周りは気にすんな。』
見てるのは、目の前で柔らかく
微笑むテヒョンくんだけ__
テヒョン『そろそろ行こっか』
やがて始業式が始まった
学園長の話や、
生徒会長さんの挨拶など、
どこの学校でもあるような始業式
指定された座席から見下ろす
壇上の眺めは抜群
段々になっているから、
話してる人の顔がよく見える
体育館の冷たい床とは違い、
柔らかいクッションに守られたお尻
ことごとく快適な環境に、
思わず瞼が落ちかける__
司会の先生『では、今年の
エクセレントの
お披露目にうつります』
司会の先生が言った瞬間、
それまでの行義をよく話を
聞いていた生徒達の動きが
ソワソワと落ち着かなくなる
空気がピンッと張りつめ、
私の頭も一気に冴えた
、、、エクセレント?なんだろ?、
司会の先生『では、発表します。』
司会の先生『まず、総合部門1位…』
司会の先生『2年S組…』
司会の先生『キム・テヒョン!』
テヒョン『はい。』
すくっと立ち上がったのは、
近くに座るテヒョンくんだった
総合部門、、、?
1位、、、?
拍手の波の中、壇上まで歩いていく
テヒョンくんの大きな
背中を見つめる
背筋をピンッと伸ばした姿には、
あるはずのないスポットライトまで
見える
女生徒1『テヒョンく〜ん!!』
女生徒2『おめでと〜!!』
どこもかしこもから上がる黄色い声
彼の人気は、私の想像の範囲を
余裕に超えている
司会の先生『続いて美術部門1位』
司会『2年S組…』
司会の先生『パク・ジミン!』
ジミン『は〜い。』
その余裕さもさめないまま、
次に呼ばれたのは同じ部屋に
住むジミンくん
さすが
見た目を裏切らず、左右に
ヒラヒラと手を振りながら
歩いていく余裕っぷり
一歩段を降りるたびに、
毛先が遊ぶように跳ねる
司会の先生『続いて運動部門1位』
司会の先生『2年S組…』
司会先生『チョン・ジョングク!』
グク『はいっ!』
一際大きな返事をして
立ち上がったのは、グクくん
軽快な足取りで階段を降り、
壇上まで到達する
そんな姿を見送る私は、
まだ状況がよく呑み込めてない
壇上には
テヒョンくん、
ジミンくん、
グクくん、の3人
ナラさんが言うトップ4って、
これのことなのかな、?
司会の先生『例年ですと、
頭脳部門も選ばれますが、
現時点では、本人の都合により、
保留となっています。』
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