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BL注意. 新連載__「こんな関係でも」
主初ノベルでアレかもしれませんが大目に見てください🙇♀️
《ないこside》
俺は初兎ちゃんのことが好きだった。
でも初兎ちゃんは仏っちのことが好きだった。
なんで?なんで俺じゃなくてそんなやつなの?
俺はこんなに好きなのに。
こんなに愛しているのに。
そんなある日、初兎ちゃんが仏っちに告白しているのを目撃してしまった。
そんなの見たくなかった。
だから俺はその場から逃げ出してしまった。
自分の身を守るため。
すぐ泣き出しちゃうような自分を守るために。
走り出したら周りの音や声なんか聞こえなくなった。
もちろん、仏っちが初兎ちゃんにどう返事したのかは聞こえなかった。
《Ifside》
俺はほとけのことが好きだった。
でも仏は初兎のことが好きらしい。
そんなの知りたくなかった。でもわかってた。
確かに一番仲良いのはいむしょーだし、俺ら青組は不仲組だし。
今までどれだけ『不仲組』という設定を恨んだだろうか。
その設定のせいで仏からは避けられるし、いじったらすぐ初兎のところへ行くし。
ある日、俺は初兎が仏に告白しているのを見てしまった。
俺は耳を塞いでしまいたかったけれど、仏がどう返すかがどうしても気になって自分を守ることができなかった。
そして仏は言った。
「うん!ありがとう!!僕もしょーちゃん大好き!!」
その後に初兎の照れるような
「ほんまに?!…こんな俺やけど、よろしくっ!!」
という声が聞こえた。
最後にないこが走って行くのが見えた。
そのあとは何も覚えていない。
《ないこside》
「ひぐっ、…なんでなのっ?なんでっ?!」
俺は気づいたら自分の部屋のベッドで泣いていた。
いむしょーはどうなったのかな、
アニキなら知ってるかな、
でも今はそんなこと考えてる暇はなくて。
初兎ちゃんは俺じゃなくて仏っちを選んだっていう現実だけが目の前にあって。
そんな時にインターホンが鳴った。
「…こんな時に誰なの…?」
俺は重い足取りで玄関に向かった。
いつもなら嬉しいりうらでも今はちょっといやだ。
「…はーい、」
《Ifside》
そのあと俺はとりあえずないこの家に行ってみた。
そしたら目を赤くしたないこが出てきた。
🤪「っ、えっと…どしたん?」
🍣「どしたんって何、」
🤪「何って…その、目、赤いやん?」
🍣「っ、!まろには関係ないからっ!!」
🤪「いや、きっと関係あると思う。」
🍣「じゃあなんで俺がこんなんかわかるの…?」
🤪「…おう、初兎が仏に告ってるの見とったやろ。」
🍣「っ、…」
🤪「図星か。」
🍣「それがまろとなんの関係があるの…?」
🤪「…俺な、仏のことが好きやったん、」
🍣「え、」
🤪「ないこは?あのいむしょー見てこの状況なら…」
🤪「どっちかのことが好きやったんやろ?」
🍣「っ…うん、そうだよ。」
🤪「…仏が、なんて答えたか知ってるか?」
🍣「……知らない。」
🤪「言っても大丈夫か?」
🍣「別に、いいけど。」
🤪「あのな、いむしょー、」
付き合ったんだよ。
🍣「え、」
🤪「気持ちは察する。てゆーか察するより前に痛いほどわかる。」
🍣「っ……。」
🤪「…そうだよな、ごめん。」
🍣「いーの、謝らないでっ、…」
🤪「……こっち、おいで。」
🍣「、?うん。」
ぎゅっ、
🍣「、、!!!」
🤪「今、俺しかいないから。泣いてもいいんだよ。」
🍣「っ、ひぐっ、俺、頑張ったのにっ、あんな頑張ったのにぃっ!ポロポロ」
🤪「そうだよな、ないこたくさん頑張ったよな。」
【〜数分後〜】
🤪「…どう?落ち着いた?」
🍣「……うん、ごめん。」
🤪「ないこが謝ることはないよ。大丈夫。」
🍣「…ありがと。」
🤪「……あのな、こんな時にこんなこと言うのあれかもしれへんけど…」
俺と、付き合ってくれませんか。
🍣「…っへ?」
🤪「失恋同士…やしな?」
「俺、この一瞬でないこのこと、好きになったみたい…」
🍣「えっと…じゃあ…」
お願いします、!
🤪「え、やったぁ!」
🍣「えへへ…?」
🤪「なんで疑問形なんw」
🍣「わかんないw」
《ないこside》
今はこの気持ちが本当じゃないかもしれないけど、
今はこの心の傷を埋めてくれればそれでいい。
《Ifside》
いつか絶対好きにさせてみせる。
たった1人の俺だけのお姫様。
絶対幸せにします。