この作品はいかがでしたか?
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「サイレンススズカ先輩だ…」
「え、えっと…あなた達は新入生の……」
サイレンススズカ先輩は、一瞬 困った顔をした。
「バブルキャップです」
「ヒカリノユウヒですっ!!」
「あ…」
サイレンススズカ先輩も、”バブル”と言った瞬間、気づいたようだ。
「もしかして…ハニーちゃんの……?」
「はい、妹です」
「やっぱり…ハニーちゃんも、いつもこの芝で走っているのよ」
お姉ちゃんも、この芝で……
「そういえば、キャップちゃんはハニーちゃんに会ったの?」
あ…
言われてみれば、お姉ちゃんにトレセン学園で会った事がない。
「まぁ、まだキャップちゃんとヒカリちゃんが来てから、まだ1日しか経ってないし…明日は会えるといいわね」
サイレンススズカ先輩がニコッと微笑む。
「じゃあ私、また走ってくるわね」
タッタッタッ
「何か、カッコよかったね…!」
「そうですね」
お姉ちゃんが尊敬する意味が、分かったような気がした。
― 翌日 ―
「キャップ、ヒカリ」
朝、ルドルフ会長に呼び出された。
「2人には3週間後、デビュー戦に出てもらう」
デビュー戦…!?
「もちろん、今の状態では勝てない。そこで、トレーナーを呼んだ」
「トレーナー…?」
「あぁ、そうだ。葉山さん、入ってください」
「はい!」
ドアの向こうから、気合いの入った声が聞こえた。
ガチャ。
「葉山です!今日から、キャップとヒカリのトレーナーになります!」
1つ結びをしている葉山さんの目は、イキイキとしている。
「キャップ、ヒカリ。しっかりとデビュー戦で1着を取り、活躍してくれ」
ルドルフ会長は、私達にそう言った。
「じゃあ改めて…キャップ、ヒカリ、よろしく!」
「よろしく~!」
「よろしくお願いします」
「早速、2人には走ってもらおうかな!」
え、今から!?
「この線が、スタート地点だ。でも、本番はゲートからスタートする。ちょっとでも出遅れたら致命傷だからな。しっかりタイミングを見るんだぞ」
そっか…スタートって、大事だもんね。
お姉ちゃんも言っていた。
私とヒカリちゃんが、線に並ぶ。
「じゃあ行くぞ~!よ~い、スタート!!」
ダッ!
2人一斉に地面を蹴って、走り出す。
「はぁ…はぁ…」
最後の直線というところで、息が切れてきた。
ピッ!
葉山さんが、ストップウォッチを押す音が聞こえた。
(ヒカリちゃん…もうゴールしたんだ……)
ヒカリちゃんから3秒遅れて、私もゴールした。
「ヒカリは2分6秒、キャップは2分9秒……ヒカリ、2000mを初めて走ったのに、このタイムか!?すごいじゃないか!」
「えへへ~」
ヒカリちゃん…私より速かった。
「キャップもすごいぞ~。次は、もっと速くなるように頑張れよ!」
「はい……」
私、ヒカリちゃんよりも遅いなら、なおさらお姉ちゃんに並べないよ…ッ
それから私とヒカリちゃんは、色々なトレーニングに励んだ。
キツかったけど、やっぱりタイムが伸びたりすると嬉しいんだ。
「キャップは3秒、ヒカリは4秒タイムが伸びているぞ!2人とも、頑張ったな。いよいよ、明日はデビュー戦だ」
明日が…デビュー戦……!!
「それぞれ1着を必ず取ってくれ!今の2人なら、必ず勝てるはずだ」
「頑張ろうね、バブル!」
「はい…!」
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今回も長くなってしまった、リオピー裙です
いよいよ次は、バブルキャップとヒカリノユウヒのデビュー戦です!
みんなも応援してね~ ( )
コメント
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初見です。 俺が出しているメジロフレイム出して頂けませんかね? ・メジロフレイム 名門メジロのウマ娘。7人目の三冠ウマ娘。声が低く男の子でクールなウマ娘。ダンスのキレや歌声はプロ並み
2人ともがんばれ!!