舘は〜
んんっもう大丈夫
言われることには もう慣れたから
痛くない痛くない
ーお疲れ様でしたー
収録も終わり 明日のことも考えて
帰る準備
翔太はいつも出るのが早い
同じくらいのタイミングでドアに手をかけた
翔太「舘 またなー」
一瞬ドキッとするけどもう諦めるって決めたから
涼太「お疲れ様 渡辺くん?」
翔太の顔が引きつったように見えたけど無視して
ドアから外へでた
(涼太が出た後の楽屋)
蓮「翔太くん! 翔太くん」
完全にフリーズした翔太を蓮が心配してる
翔太「ん お ? めめ」
蓮「大丈夫? 舘さん追いかけなくていいの?」
翔太「!!」
思い出した おれさっき涼太から
蓮「イヤな予感する できたら追いかけ 翔太くん!」
蓮の話し声は途中までで
おれは一目散に涼太を追いかけた
翔太「待て 待てよ 涼太!」
腕を掴んで食い止めた
涼太「なに?どうしたの?」
終電に間に合いそうで歩いていたのが
失敗だった タクシーで帰れば
翔太の顔見なくてすんだのに
翔太「送ってく」
涼太「終電まだあるし 大丈夫だよ 気持ちだけ受け取るね」
掴んでいる翔太の手を静かに振りほどこうとした
翔太「帰るぞ」
今この腕を離したら
涼太はどこかへ行ってしまう
おれのことを渡辺くんなんて言うから
涼太の手を握り地下の駐車場に急ぎ足で
無理やり連れてくる
翔太「乗って」
助手席のドアを開けて
強制的に車に乗せる
涼太から小さくため息が聞こえた
涼太「おじゃま します」
涼太が乗るのを確認すると
すぐ運転席に周り込む
発進した車のなかしばらく沈黙が続く
涼太「その辺で降ろして構わないから」
翔太「ちゃんと送る」
涼太の手を翔太は強く握りしめた
涼太「 !!?」
涼太の顔は真っ赤になる
涼太の顔に気づいたのか
翔太は強行手段に出る
行き先を涼太の家ではなく
翔太の家へとハンドルを切る
涼太「どこ行くの?」
翔太「おれの家」
涼太「ここで降りるよ ありがと」
更に握る手を強くする
翔太「帰さない」
涼太「え? ??」
翔太の家に着くと
涼太を強引に家へ入れる
涼太「ちょっと 翔太どうしたの?」
涼太からいつもの翔太が聞けて
あの渡辺呼びがわざとだったことがわかる
翔太「涼太 」
ふいに名前で呼ばれて涼太は目を見開く
涼太「帰る」
翔太「涼太 ずっと好きなんだ」
涼太「え? は? 」
翔太「お前が他の誰かの横にいるのはイヤなんだ」
気づけば涼太は泣いている
涼太にも思うところはある
自分も伝えていない
勝手に傷ついて
勝手に諦めようとしてた
今ちゃんと伝えよう
涼太「おれはずっと翔太だけ好きだよ?」
翔太「涼太っ !!」
翔太は涼太を抱き寄せた
翔太「お前が欲しい」
翔太の言葉に小さく頷く
涼太を抱き上げて
お風呂場へと消えていく
続きます
コメント
2件


やっと想いを伝えられて良かった〜🥰🥰結ばれて欲しい❤️❤️