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わたしはなな。12歳の女の子だよ。わたしはさっきまで布団で寝てたんだけど…気づいたらここに居た。ここはどこだろう。自然…森っぽいけど、森っぽくない感じ…なんだろう…ちょっと浮いてて、なんか動いてる…うーん…
「だいじょうぶかな…」
なにか小声で聞こえた。気のせいだよね…すると、急に動かなくなって、草のような地面の感触があった。わたしはゆっくり目を開くと、そこには髪飾りをした小さな女の子が居た。
わたしはびっくりして飛び上がると、女の子もびっくりしてた。でもわたしは全身に痛みが走って、すぐに倒れ込んだ。「えっと…だいじょぶ?」その女の子の幼い声が聞こえた。さっきの声と同じだ。「ほーたい、もってくる?」小さな手をどこかへ指さす。わたしはやっとの思いで声を発することが出来た。「い…いや、だいじょうぶ…」その女の子はわたしを見て、「あなたのおなまえは?」と聞いてきた。全身が痛いこちらの身として、なんか若干癪に障るものがあった。今考えたら、そんな事ないと思ったのだが。「あんたから述べなさいよ…」わたしがそういうと、その女の子は少しきょとんとして、名前を言った。「わたしはあおば!よろしくねっ!」元気いっぱいの声に、どことなく生気が吸い取られている気がした。