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やっと見れた〜…
──────いえもん視点──────
目が覚める。まぶたとまぶたの隙間から光が漏れだし、目覚めを知らせる。数度瞬きすれば、ぼやけていた視界が段々とはっきりと見えてくる。まず初めに驚くのは寝心地が良いということだ。俺は…というよりノイズが森で気を失ったはずだから土の感触で寝心地がいいなんて到底言えるような環境では無いはずだ。それに、土や、血、草の匂いがしない。それどころか、少しスッキリとした匂いすらする。まず視界に飛び込んだのは天井。これで、屋内であることが分かる。天井には、まるで電球かのような雰囲気でシャンデリアが調度良い明かり加減で空間を照らす。次に横を向けば、テーブルや、イス、ソファなどの家具が並べられていた。どうやら、俺はいつの間にか城に帰ってきていたらしい。無意識なのか、もしかしたら走馬灯なのかもしれない。そんなことを思いつつ、体に力を入れようとすると、言葉に言い表せないような痛みが、身体中電撃が走るように広がる。
「い”ッッ〜〜〜〜〜〜〜〜!?」
うめき声なのか、それとも叫びなのか、もはや分からない声が俺の喉を過ぎる。それほどまでに痛いのだ。体全体の筋肉が全く動かなく、動かそうとすると、電撃のような痛みを感じる。唯一動かせる目を動かし、辺りをキョロキョロと見回す。
「ちょッ!?大丈夫ですか!?」
その声の主に目を向ければ、黒髪の三つ編みヘアに、深紅の瞳、黒いの犬耳としっぽを生やした──────ラテさんが俺の傍に駆け寄る。俺は、必死に今の自身の状態を伝える。俺の状態を伝えれば、ラテさんは少し考え込んだ後、ピンときたらしい。
「みぞれさんが戻ってきてるので、みぞれさんに任せましょう!」
さすが不憫なみぞれさん。帰ってきて早々働くように促されてる。申し訳ないと同時に可愛そう、と思う自分がいた。それにしても体が動かない。おそらく、ノイズの戦い方に体が追いつけないのだろう。その結果、筋肉が無理し、この結果らしい。…なんともまあ、自業自得と言うべきか…なんとも言えない。
「ただいま帰ってきました!」
そんな明るい声に聞き覚えがある。この声は、茶子さんのはずだ。そんなことを考えていると、ラテさんの表情が曇る。同じお茶組としても表情を曇らせる理由がわからない。仲間の生還は素晴らしい事では無いのだろうか?そう思いながら、リビングに入ってきた茶子さんを見て違和感を覚える。髪色も、髪型も、洋服も、妖精の翼も、装飾品だって、何もかも茶子さんなのに、その目が、その目だけが違っていた。その目はツートーンカラー出てきており、ミント色とピンク色の2色の瞳をしていた。その瞳は猫のような鋭い目つきで、正しく菓子さんのような瞳だった。しかし、声が、姿は茶子さんだ。思わずぽかんとしていると、茶子さんなのか、菓子さんなのか、わからない人は明るく話し始める。
「私、茶子は人間を滅ぼしてきました!う、う”んッ…ごめんなさい、少しやり直させて。──────こんなの私じゃないから。」
そう咳払いをして、そう冷徹に言い切るその姿は菓子さんのようで、一瞬、猫耳が見えたような気がした。菓子さんは冷めた目から一転、キラキラと輝く瞳へと変わる。
「ただいま、帰還しました!!犠牲者は、菓子…。天使の不意打ちによって…すみません。守りきれませんでした…。」
そう、悲しそうに報告する彼女の姿はまるで、その死を綺麗事ですまそうとしているかのようなそんな、不快感と、焦燥感で俺を炙る。そして、疑念。彼女が、どちらなのか、おれには分からなかった。
「でも、安心してください!!私が菓子の分まで頑張ればいいだけですから!…ね?」
それは笑う。だが、目は笑っていない。青白い、復讐の炎が延々と燃え続けている。…後で事情を知っていそうなラテさんにでも聞いてみることにする。
「あれ?いえもんさん大丈夫ですか?さっきらずっと寝そべってますけど…。」
それが心配そうに俺に駆け寄る。その姿はもはや不気味だった。仲間に思ってはいけない言葉だとわかってる。でも、本能が、直感が脳全体に響き続ける。『怖い』と。分からない。でも、分からない。それが近づいてくるだけで圧がかかり、その度に何かを償わなければならないような気がしてならない。
「私なら治せますよ!任せてください!」
「それなら菓子さんに「茶子です。私の傷を掘り返さないでください。…あなたが味方でなければすぐにでも…。」
と、言いかけたところで、(おそらく)菓子さんはにっこりと笑って誤魔化す。誤魔化せていないが、本人的にはごまかせているらしい。
「そ、それじゃあ茶子さんにお願いしますね?」
ラテさんも菓子さんの迫力に驚いてその流れに乗る。菓子さんの味方でなければ、の発言がかなり不穏でそれが、余計に俺の感情を逆撫でする。
「それじゃあ、治していきますね!」
そう、明るい瞳で言う菓子さんがいまはただただ怖かった。
ここで切ります!!いえもんさん視点で書くのひっさびさですわ〜一人称俺がなれない…。まあ、書きながら慣れます。それと、2日連続休んでしまってすみません…。シンプルな体調不良ですのでお気づかいなく。
〜どうやって能力を引き継いでるの?〜
ぜんさんがベール(ベルゼブブ)に能力を託していました。あれは、悪魔だからできてます。悪魔は、能力や、その人の力などに干渉することが出来ます。これに干渉ができることによって契約者の願いを叶えていたりするんですねー。ちなみに、特殊なパターンで、長生きしている種族で、自らが死ぬ時に呪いと共に能力を託すことが出来ます。限定的ですね。能力というのはその人の人生を左右しかねないほどの影響力を持ちます。そのため、能力を渡すには代償が必要。それが自身の命。それにプラスして呪い。それは、その人の人生の足枷となるかもしれませんし、もしかしたら救いになるかもしれません。ちなみに基本的に能力は魂の核に近いところにあるイメージです。そのため、魂の繋がりが濃い死神のめめさんが能力を切り取って他者に与えることができるんです!先程の自身を代償にするのは能力を渡す人の魂に無理やり持たせるイメージ(呪いで魂と能力を無理やり繋げる)。死神は繋ぎ合わせるイメージです。…分かりにくくてすみません。
160話達成!!わぁー!!!たことで記念イラスト↓↓↓
160話目はぐさおさんです!!唯一味方になったことが無いキャラです!!えぐ!!見た目もしかしたら初公開かも!?ぐさおさんの衣装はこの物語が始まる前から決めてたんですが、スパイとして潜り込むには人数多すぎるし…うーんとなっていたら完全に機械を見失ってました!オワタ!!
それでは!おつはる!