テラーノベル
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⚠️キャラ崩壊しかしてない。❤️くん愛されです。
💫🩵❤️で交際しており、初めて情交を結ぶ直前のお話です。
第12話 💫🩵❤️ 幸せを噛み締めて パート1
らぴすに告白され、晴れて恋人になって早2ヶ月が過ぎた。
お互いに恋愛初心者だったこともあり、未だ軽いキス等のスキンシップを取るのみだった。
ロゼはその間、手を出してはくれないのだろうか、と悶々とした気持ちに蓋をし続けていたが
ついに先日、らぴすからLINEで今夜のお誘いが来た。
それはもう大喜びである。
浮かれに浮かれまくったロゼは
すぐ準備に取り掛かった。
寝具を新しく買い揃え、
最高にかっこいい姿で居るために美容院だって行き
シャワーも浴びて、準備は万端である。
あとは愛しのらぴすを待つばかり。
高鳴る胸を抑えていると
突然、スマホに通知が届く。
らぴすから帰りの連絡だろうかと
うきうきで手に取るが、
「ロゼ、ほんまごめん。思ってたより収録が長引いてて、今夜は無理かも。本当にごめんな。」
という文面が目に入る。
瞬きを繰り返して何度も読み返すが、文面は変わらない。
暫し固まっていたロゼだったが、すぐに了解のリアクションスタンプを押した。
スマホをベッドに投げ捨て、自身もベッドにダイブする。
「嫌だ。」と素直に言えない自分に対する腹立たしさと、
本当に自分の事が好きなのだろうかと
恋人を疑ってしまう自分への嫌悪感とで頭の中がぐるぐるになる。
仕事だし、仕方のないことだ、と頭ではわかっている。
わかってはいるが、それでも悲しいものは悲しいのだ。
自然と目から溢れた熱い滴が頬を伝った。
慌てて拭うも、堰を切ったように止めどなく溢れて止みそうにない。
「……ふぅ。」ひとしきり泣いて落ち着き、顔を洗ったロゼは
一人でいるとネガティブな事ばかり考えてしまいそうなので
思い切って公式トリオの二人にLINEを送った。
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LINEを送った瞬間に既読がつき、
暫く後にリアクションスタンプが押された事を確認して
申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
廊下でスマホを握りしめて、ため息を吐いた。
「らぴすくん、大丈夫?」と莉犬くんが覗き込んで声を掛けてきたので、
「あ、はい、すいません大丈夫です!!」と慌てて笑顔を取り繕う。
「ほんとー?無理しないでね?」「はい!ありがとうございます。」
莉犬くんについて行きながら、せめて一刻も早く帰ろうと決意を固めた。
他のメンバー達とも別れ、
「りぬくん今日はありがとうございました!お疲れ様でした!」「うん、らぴすくんもお疲れ様ー!」
駅のホームで莉犬くんに別れを告げた後に改めてスマホを確認する。
時刻はもう既に23時45分である。
「今からロゼん家に行ってもいい?」とLINEを送るが一向に既読がつかない。
寝てしまったのだろうか、とりあえずロゼの家に向かう。
一刻も早くロゼに会いたい。会ってちゃんと謝りたい。
そう思っていると次第に駆け足になっていた。
暫くしてロゼの部屋の前に着き、インターフォンを押すと
ドタドタと足音が近づきドアが開いた。
「……………は?何でお前が居るん?」と思わず声が出る。
身の前には見知った相方、心音の顔があった。
俺を見るなり「あ、留守でーす。」とドアを閉めようとするので、慌てて手でドアをこじ開け
玄関に入り「ロゼんちで何しとるん?」と心音に詰め寄ると
「いや、えっと、俺達ロゼに誘われて飲んでただけで……」と目を泳がせる。
…ん?俺達?
嫌な予感がしたので「違うよ!?俺ら本当に何もしてないよ!?」と叫ぶ心音を無視して
ずんずん廊下を進みリビングへと足を踏み入れた。
真っ先に目に入ったのは凄い量のビールの空き缶と
机に散乱する酒のつまみ、飲みかけのチャミスルとクライナーの空瓶。
らいとの肩に頭を乗せて、すやすや眠る恋人の姿。
当たり前の様にロゼの頭を肩で受け止めつつ
ビールを片手にスマホを眺めていたらいとがこちらを見て「お、らぴす。」と、へらりと笑う。
カップルのような光景を見て
形容し難い感情が襲いかかり、「お前ッ……!」と詰め寄ろうとするも
らいとが「ロゼー?らぴすが来とーよー?」と眠っていたロゼを揺さぶる。
その声を聞いて、「んぇ……?」なんて声を出しつつ頭を起こして
ぼんやりと俺を見つめるロゼ。ーーぽやぽやしていてとても可愛い。写メ撮りたい。
ロゼが起きたのを確認したらいとが、お役目御免とばかりに
「よっこいせ」とおじさんのような声を出しながら立ち上がって
「じゃ、俺ら帰るわー。」とロゼにひらひら手を振りつつ玄関へと向かう。
そして廊下に佇んでいた心音に荷物を渡し、二人して帰ろうとするので
堪らず、らいとの肩を掴んで振り向かせる。
「お前らマジで何しに来たん?」と声を荒げると
「いや、俺らロゼに誘われて飲みに来ただけやけん。」俺を見上げてらいとが言う。「てか、」
突然、襟首を掴んで凄い力で引き寄せられる。
「お前、次ロゼん事泣かせたら許さんからな?」と睨まれ、「は、」と声が出る。
ロゼが、泣いてた?……俺が泣かせた?
思考停止していると、呆れた様にため息をついたらいとが襟首を離し、
「俺達誰もまだ諦めとらんけん、ロゼの事、取られんようにな?」にやりと嗤って出ていく。
心音も何かを言おうと口を開いたが、らいとに「置いてくぞー?」とドアの外から声を掛けられて
「あっ、………またなっ!」といそいそ出ていった。
ガチャンと音を立てて閉まった扉を呆然と見つめていると、
目をこすりながら「あれ、らいと達帰っちゃったの…?」とぺたぺたとロゼが廊下を歩いてくる。
その腕を掴んで「ロゼ、何でらいと達を呼んだん?」と問いただすと
目を逸らして「……ひみつ。」と拗ねた様に答える。ーーいや、可愛いけども。
「ロゼー?本当は?」顔を覗き込みながら、もう一度問うと
恥じらいつつ、ぎゅっと俺の服を掴んで
「だって、らぴちゃん居なくて、寂しかったから…。」と小さく答える。
「寂しかったんかぁ……」
ーーやっばい、にやにやが止まらへん。どうしよ、俺のロゼがこんなにも可愛い。
え、何?普段あんなにしっかりしてるのに、酔ったら甘えたさんになるん??
と心の中で悶絶していたが、はたと気がつく。
よくよく見ると俺が泊まる時に持ち込んで着ていたTシャツを着てる。
所謂彼シャツなのだがロゼにはサイズが大きすぎて、首元の肌ががっつり見えている。
しかもロゼはTシャツの下にはシャツを着ないタイプである。
つまり上から覗くと色々見えてしまう訳で、
こんなえっちな格好で先程までらいと達と飲んでいたのかと思うと嫉妬心が湧いた。
「でもロゼ?恋人居るのに他の男をほいほい招き入れたら、あかんなぁ?」
と言いながらロゼを抱きしめると
身長差ですっぽりと俺の腕の中に収まったロゼが困惑顔で見上げてくる。
「お仕置きや。」
右手で腰を抱き寄せ、左手で顎を上げてその無防備な唇を奪うと大きくロゼの目が見開かれる。
軽いバードキスを数回交わした後に上唇を食む。次に下唇、両方、と順を追っていくと
耐えきれなかったのか次第に「ん……んぅ。」と可愛らしい声が漏れ出す。
薄く開いているた隙間に舌をねじ込み、上顎をねっとりと舐めあげてみると
真っ赤に頬を染めたロゼにぐいぐい胸を押されて睨まれるも、全く怖くない。むしろ可愛い。
小さな抵抗を無視して、舌を絡めて口内を蹂躙し続けるとうっすら瞳が潤む。
暫く堪能した後に唇を解放すると
へたり込んで必死に呼吸を整えるロゼが「……らぴちゃん嫌い。」と睨み上げて言ってくる。
その扇情的な顔に、頭の中でぷつり、と何かが焼き切れる音がした。
すっかり力が抜け、自力で立てなくなってしまった体を抱き抱えて
寝室に運び、「あ、え、ちょっと!?」と騒ぐロゼをベッドに投げ込んで覆い被さる。
初めて二人分の体重を受け止めたベッドがギ、と僅かに軋んだ音を立てた。
いつもと様子が違う事に気がついて「らぴちゃん……?」と不安げに瞳を揺らす彼に
「ロゼ。お前の全部、俺にくれへん?」と甘い声で囁いた。
「…………はぇ?」
ーー続く。
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