『ーーー、ーー!』
テレビに人気子役が映る
それに噛み付くように見つめる少年
「……」じーっ
「…いるま?どうしたの?そんなにテレビを見つめて」
母親が少年に聞いた
「あっ…なつくん?この子人気よね」
食器を洗いながらそう答える
「なつって…言うの?」
首をコテっと傾げる
『僕はみーんな大好きだよ♡』ニコッ
「!」
その瞬間
心臓の動きが速くなり
顔が赤くなる
「…可愛い」
少年はあの子の美しい笑顔に
恋してしまったのだ
ピピピピッ⏰
「ん”……ん”ッ…」カチッ
目覚まし時計を止め
ベットから起き上がる
「……」ポチポチッ📱
スマホを触り始め、少し昔のドラマを見る
『僕はみーんな大好きだよ♡』ニコッ
元人気子役、暇那津の名シーンだ
「可愛い♡」
彼はその子に惚れていた
初めて見た時から大好きだった
だけど大好きだった那津は
子役を辞めてしまった
いまだに辛い
帰っきて欲しいと
心の底から思っていた
しばらく達時計の短い針が
6を過ぎる
「あっ…準備しよっ」
スマホをテーブルに置き
充電器を刺してから
走ってリビングへと向かった
彼が部屋からでた瞬間ピロンッと
スマホの 着信音がなった
洗面所で髪を整える
頭のてっぺんには大きなアホ毛がある
いくらくしで解いても
すぐぴんっと立ってしまうのだ
でもそのアホ毛彼に取って
アイデンティティだった
「……よし…」
制服を見事に着こなし
スマホの充電も100パー
スクールバックを持ち、玄関へと向かった
「行ってきます…」
親が出張しているから誰もいない家
1人は寂しいが、これからの学園生活を
楽しく生きていこうそう
思いながら彼は小腹がすきながら
ドアを開けた
プロフィール
伊龍 入間(いりゅう いるま)
16歳
好きな食べ物
杏仁豆腐
好きなもの・こと
暇 那津、歌(ラップ)、演技
嫌いなもの・こと
1人