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【すち視点】
最近、食欲がなくなってきた。 何を食べても吐いてしまう。段々と不安になってきたから、病院で検査をしてもらった。
お医者さんに、
「妊娠しています。」
この一言が嬉しくて涙がこぼれた。
私とみこちゃんは同じ大学で、卒業してからすぐに、結婚して、子作りを頑張っていたけど、なかなか上手くいかなかった。その度にみこちゃんが、
「赤ちゃんはきっとタイミングを見計らっとるんよ!俺とすちちゃんの子やもん!」
って、優しく慰めてくれた。
そして今、このタイミングができた。
「すちさん、お子さんは今、4ヶ月です。胎児なので今は安定していますけど、無理はおやめくださいね。」
私は嬉しくて、お腹をそっと撫でた。
もう、4ヶ月もたったんだね
私は元々生理不順だから、ただ太っちゃっただけかと思ってた。
家に帰ってから嬉しさが抑えきれなくて、料理をして、愛情のこもったお弁当を作って、直接、渡しにいこうと思った。それで、赤ちゃんができたらことを、直接、伝えたかった。
お弁当を持って、〇〇会社についた。オフィスに向かってる途中に、知らない女性がドアの前に立ってきた。
「なにしているの?」
冷たい口調で、ジロジロと私を見てきた。
私はお弁当を見せながら、
「みこちゃんにお弁当を持ってきました。」
他の人の前では、夫。みこちゃんのことを『旦那』とは言わない。それがいけなかったのかもしれない。
女性は安心したように、鼻で笑った。
「あぁ、メイドさんね。私はみこと社長の秘書、鈴木みほよ。弁当は私が預かるから、もう帰って結構よ。」
私は首を横に振って、
「私はメイドじゃないです。それに、みこと社長に、直接。渡したいんです。」
その瞬間、女性、みほさんは怒り狂って、お弁当を奪った。
「たかがメイドがなによ。みこと社長を誘惑しようとしないでもらえる!?それに、そんな地味な格好で…。そんなお前に礼儀ってものを教えてあげるわよ!」
そう言ってみほさんは、会議室へと無理やり連れ込んで、突然、私に平手打ちをしてきた。
頬が腫れて、床に倒れ込んだ。何が何だかわからないうちに、頭を蹴られた。
「(お腹の赤ちゃんが危ない! )」
他のことなんて、考える余裕もなく、お腹を守るために、体を丸めた。
「さぁ、なにを持ってきたか見せてもらうわ」
みほさんは、弁当を開けて、中身を私の頭にぶちまけた。2、3時間ほど煮込んだスープが熱く、髪を伝って床におちた。頭皮が焼けるように、痛かった。それでも、それでもお腹の赤ちゃんを守るために、動くことができなかった。
みほさんは私の頭を掴んで無理やり口の中に辛いチキンを入れた。目や鼻に唐辛子の辛さが染み込んできて、悲鳴をあげた。みほさんは手をはたいて、
「ほんとに気持ち悪い。油っぽすぎて新しくしたネイルが汚れるところだったわ。」
そして私を見ながら、
「男の心を掴むためにまず胃袋をつかめってか?そんなの信じてるの?wばっかみたいね。お前みたいな人間をみこと社長が好きになるわけがないわ。」
説明しようとしたが、口を開けるとヒリヒリし、激しい咳が止まらなかった。
その時、ドアをノックされた。私は助かったと思うと、みほさんがドアを開け、
「この女、みこと社長を誘惑しようとしているのよ。だからちょっとだけお仕置きしてたの。」
ドアの外にいた秘書数人は、私を軽率な目で見てきた。
私は震える手で、みこちゃんに電話をかけようとしていた。しかし、みほさんはそれを見た瞬間、スマホを奪い取った。そしてスマホを見て、怒り狂ったような目で満ちていた。
「みこと社長と同じスマホケースを使うだなんて…!!なんてあからさまなの!?」
スマホを床に投げつけられ、粉々に砕け散った。
みほさんは怒り狂った母ライオンのように、私の髪を掴み、一方で何度も私に平手打ちを繰り返していた。
「お前みたいな女、ちゃんと痛い目に合わせないと行けないわね。」
私はまるで、ボロ雑巾のように床に投げ捨てられた。
「みんな、この女、みこと社長を誘惑しようとしたのよ?服、剥いでやらない?」
他の秘書たちも賛成して、じりじりと近づいた。 私は必死に手足を使ってドアの方へ這い寄ろうとした。
突然、左手に鋭い痛みを感じた。みほさんが私の左手を踏みつけていた。その間に他の秘書が素早く私を取り押さえた。みほさんはしゃがんで、私の顔を見ながら毒々しそうに笑った。
「顔は綺麗ね。安心して?顔は傷つけないわ。これから服を剥いで、写真を撮ってネットに載せてやるんだから。顔が傷付いたら、誰もお前だって気づかないでしょ?それじゃつまらない。」
私は全身が震え、なんとかお腹を守ろうとしたが、身動きが取れなかった。みほさんはどこからかはさみを取り出し、私のスカートを上から下は切り裂き始めた。
私は動けず、声も出せなかった。もしみほさんが誤ってお腹を刺したらと思うと恐ろしくてしかたがなかった。時間がゆっくりと、しかしその時間は絶望だった。
やがて、私のスカートは細切れにされて肌があらわになった。
「この女、なかなかのものね。だからみこと社長を誘惑しようとしたのか。」
いつのまにか、ドア付近には多くの人だかりができていた。そのうちのほとんどが、冷たい目で私を見ていた。一部の人はみほさんを止めようとしていた。
「鈴木さん、もうやめておいたらどうですか、?💦それ以上やってしまうと、みこと社長に言い訳ができなくなりますよ、?」
みほさんは肩をすくめ、私の頬を長い爪でつついてきた。
「こいつはただのメイドよ。」
それでも止めようとした人は、みほさんの冷たい視線に怯えた。
「私と対立したいの?私はみこと社長のお気に入りよ?」
この一言でみんな、黙ってしまった。
「…鈴木、さん、この女、妊娠してるんじゃ…ッ、?」
急にある秘書が、私のお腹を指差した。
みほさんは私のお腹を険しい目つきで見てきて、お腹に穴を開けそうな勢いだった。
「いくら警戒しても、メイドごときがみこと社長の子を宿すなんてね。あんたにその運命があるか確かめてみましょ?」
みほさんは私の髪を掴み、頭を地面へと叩きつけた。
「◯ね!!みこと社長を奪おうとするやつ全員◯ぬべきなのよ!!?」
みほさんは疲れたのか、私を床へと叩きつけた。
私は息を整える暇もなく、腹部に激しい痛みが走った。本能的に体を丸めたが、なにも変わらない。
耳鳴りがし、視界がぼやけ始めた。温かい血が、顔を伝い、顎から落ちていくのが分かった。限界を感じた瞬間、私は叫んだ。
「私は、みこちゃんの…黄王地みことの妻です!!」
next ♡¿?