私は白石杏。私にはそう…好きな人が居る。もちろんこはねの事は大好きだけど、異性として好きになってしまった。そう、彰人の事を。
でもあいつのことだから私のことなんてチームの一員としか思ってないだろう。
杏 「あ〜!もうどうしたら振り向かせられるのか分からないっ!」
瑞稀「弟くんの事かぁ…僕もそんなに詳しくないけど、好きなタイプとか聞いてこようか?」
杏 「絶対教えてくれないっ!それにもし教えてくれたとしてショートでツインテールでおとなしい子って言われたらもう私…消えるよ!??」
瑞稀「え〜、じゃあ相棒の冬弥くんに聞いてみたら??」
杏 「はっ!!その手があったか!瑞稀天才!!練習の時に聞いてみるよ!」
毎日のように瑞稀にぐちっていた私は、やっとまともな意見を聞くことができ、やっと前に一歩踏み出せると思った。
これで…もし付き合えたら…
瑞稀「あ〜、杏。目を輝かせてるところ申し訳ない。次、小テストだよ。」
しっかりと小テストで悪い点を出した私は、今日の練習遅れることになった。彰人は小テストどうだったんだろう?そして、冬弥に遅れる事を知らせないと!
杏 「冬弥いる?って、そこに彰人が居るから冬弥もいるか。お〜い彰人!冬弥!」
冬弥「白石か。もしかして、白石も小テストの再試か?」
杏 「ソノトオリデス冬弥…。もしかして、彰人も?」
彰人「そうだよ。抜き打ち小テストとか聞いてねーっつーの」
冬弥「それで今説教をしていたんだ。次のイベントも、俺と白石、彰人とこはねのパートで練習しなきゃならないところが沢山あるんだ。早く練習に戻れるようテストに全集中しろ2人とも。」
杏彰「「はーい」」
普通なら彰人と2人で再試とか最高!とか思ってたけど、もう再試受けすぎてドキドキ感が薄れていっているのが現状だ。
彰人「じゃあ杏、さっさと再試終わらせっぞ」
杏 「そうだね!じゃあ、冬弥!こはねの事よろしく!」
冬弥「分かった。小豆沢に白石の勉強をもっとスパルタ並みに教えてやってくれと伝えておこう」
杏 「スゥ…ワカリマシタ」
早く終わらせて、こはねに会うのはもちろん、冬弥に彰人の好みを聞いちゃうんだから!
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