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フルタ女史は、幻覚寺のホームページを開き、山富士門跡に頼まれた、「お悩み相談」開催の案内を考えていた。
「毎月8日は幻覚寺お悩み相談室があります。」とだけ、文字を起こしポスター風にした。あまり来すぎても困るので、[要 予約]を付け加えた。
そして彼女なりに、冴えている考えが浮かんだ。
「山富士さん、」「フルちゃん、人前では『門跡さま』と言ってね。どうしたの?」「ネットなんかみない人はどうやって通知します?」確かにそうだ。お年寄りは先ず見ないし、若くったって忙しい人は寺のホームページなんかみない。
「どうしようかしら…」「山門の壁にポスターとか貼ったらどうかと…」「でも結構山の中だしこの辺りは人口が知れてるわ…」
このあいだの黒木夫人の会は、山富士が檀家に当たり構わず連絡し『芸能人出身の檀家さまによるトークショー』をアピールしたのだった。
仕方無く、新門跡からのご挨拶として、全ての檀家に、郵便で出す事にした。
コメント
1件
読ませていただきました!フルタ女史が案内の方法に悩むリアルな葛藤が伝わってきて、思わず「あるある」と笑ってしまいました。「ネットなんかみない人はどうやって通知します?」という山富士門跡のツッコミが、とても自然で好きです。「冴えてる考え」がすぐに現実に戻されるところに、お寺運営の地道な苦労が感じられました。郵便で送るって結論、なんかいいですね。地道な配慮がじんわり沁みます。
月城 蓮桜音
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水羽
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