思う存分遊んだ後、子供達はくたびれて寝てしまった様だ。
ないこ「はぁあー!!疲れた!!」
時刻は午後4時、俺は大きく伸びをし、桃李達の居る居間へと足を運んだ。呼び出されていたのだ。
長ったらしい廊下を歩きながら、子供達との事を思い出す。
子供3「わたしたちね、みぃーんなっ!!とおりおにいちゃんの事がだいすきなの!!えへっ、////ひみつだよぉ??」
良い子達だったな…。
後に聞いた話しだが、あの子達は桃李が引き取った身寄りの無い子供達の様だ。親が突然死してしまったり、酷い虐待から逃げて来たり、聞くに耐えない、ろくでもない話ばかりだった。
自分の中に静かな、でも確かにある怒りに驚きつつ、あの子達が今幸せで良かったと心から思った。
、なんでかな。
ガララララララ…
ないこ「おまたせー。子供達はみんな寝たよ。」
もう桃李もアニキも席に着いていた。桃李はなんだか間抜けな「必勝」と書かれたハチマキをしていたし、二人揃って「ガリ勉です」と言わんばかりのグルグル丸眼鏡をかけていた。
え、何事??
桃李「来たかないこ。これから俺達は、お前に良い事を教えてやる…」
ないこ「え??何?何この本??」
俺が指差した机の上には、どうみても子供向けの漢字スキル~やら、わかりやすい!日本語講座!やらの教材が置いてある。
まさかとは思うけど…
桃李「フッフッフ…悠佑、言ってやれ。」
悠佑「嗚呼、これからないこ。お前に教えるのは…!」
ないこ「教えるのは、、???」
薄々想像着くけど…いや、まさかね?俺の事舐めすぎてるでしょ。
悠佑「『読み書き』だッッ!!!」
ないこ「……はぁぁー…。」
俺は今日イチの、…いや、人生一番の呆れため息を、今日この日に、吐いた。
コメント
7件
🦁さんと🐶さんと桃李さんは子供達にも人気で可愛い💕 微笑ましい☺️
いや、8歳で文献読み漁って人生つまんないとか思ってるとんでもないやつなのに読み書きできないわけないですよね!?しかももうすぐ20歳になるくらいの歳なのに……さすがに舐められすぎてて可哀想になってきたwww