テラーノベル
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ありがたいカエンの言葉と共に、その日の会議は終了した。
会議が終わって、カフェで新作スイーツの試食をしていたら、アライン王子とユリウスがやって来た。
…もうそんな時間だっけ?
「わ、美味しそうなの食べてるね!食べてもいい?」
キラキラした笑顔で駆け寄って来る、アライン王子。相変わらず、王族の自覚は少なめのようだ。
今日はフルーツカスタードトライフル。長ったらしい名前だが、フルーツとスポンジケーキを見目よく盛り付け、カスタードと生クリームで飾ったシンプルなスイーツだ。
ホント美味しいから、是非食べて欲しい。
「はしたないですよ。アライン様」
言いつつ、自分も食べる気満々のユリウス。しばらく会ってなかったけど、変わりないようだな。
「お、美味だな」
「ん、美味しい!!」
良かった。舌の肥えた人達にも好評だ。
美味しいものを食べながらだと、話も弾む。アライン王子はニコニコの笑顔で、なかなかの難題を切り出した。
「今日来たのはさ。お願いがあって、なんだけど」
「あ、カエンが…3つくらい話したい事があるって、言ってた…?」
ゼロが思い出したように呟くと、アライン王子は「そうそう」と、軽い調子で相槌を打ち、ウインクしながら顔の前で人差し指を揺らす。
「1ヶ月後くらいに武闘大会開きたいってのが一つ目ね」
ああ、前に言ってたヤツな。
「今から国中に公布して、出場者を募るんだけど…。あとの二つのお願いは、その一環なんだよね」
俺もゼロも、頷きながら大人しく聞く。
「騎士は強制参加。兵士と一般からは希望者を募って、最強を決めようかと思うんだけど」
「騎士だけ強制参加って、何か理由があるんですか?」
「この国ってさ、冒険者はもちろん、騎士も結構人気あるんだよ。それなりに実力もあって、鎧もカッコいいし、顔もまあ良いヤツが多いからね。ハッキリ言って人寄せ」
さすがアライン王子。抜け目ない。
「二つ目はね、その騎士と兵士を出来るだけ鍛えて欲しいわけ」
「情けない闘いをされると、威信に傷がつくからな」
アライン王子の説明に、ユリウスも言葉を足してくる。
騎士や兵士の皆さんが可哀想だとか、ちゃんと自分達で鍛えて欲しいとか、言いたい事は色々あるけど…ナギやローラ達によると、ストリートチルドレンはまだまだいるらしい。
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